Microsoftは1月16日(米国時間)、「Announcing Windows 10 Insider Preview Build 18317|Windows Experience Blog」において、Windows 10 Insider Preview Build 18317に導入された新機能や変更点などを伝えた。

特に、「設定」アプリケーションのフォントページが強化されており、フォントファイルをドラッグ&ドロップでインストールできるようになった点が注目される。なお、このインストールは特権を必要とせず、ユーザーごとに行われる。全ユーザーに対してフォントをインストールしたい場合は、ファイルエクスプローラからメニューを選択してインストールを行う。

  • Windows 10 Insider Preview Build 18317に追加されたドラッグ&ドロップエリア - 資料: Microsoft提供

    Windows 10 Insider Preview Build 18317に追加されたドラッグ&ドロップエリア - 資料: Microsoft

  • 現在のWindows 10には該当する機能は用意されていない

    現在のWindows 10には該当する機能は用意されていない

Windows 10 Insider Preview Build 18317ではWindowsコンソールの修正と改善も実施されている。主な変更内容は次のとおり。

  • ConPTYのパフォーマンスを大幅に改善し、生のパイプに近いところまで高速化を実現
  • cmd.exeが実行される時にコンソールウィンドウのカラーテキスト設定を保持するように変更
  • ラスタフォントを使っている場合、.NETコアコードを実行したあとでもユーザーのフォントを保持するように変更
  • コンソールのスクロールテキスト範囲を修正することでscreenコマンドの描画問題を修正
  • tmux使用時にWindows+Dを実行した後、正しい状態でリストアされるように修正
  • 下線VTシーケンスを受け取ることができるConPTYを修正
  • スクロールフォワードが無効化されている時にコンソールの高さが大きくなる問題を修正
  • VT OSC 4経由で15番以上のカラー設定を行われた場合の処理を改善。今回は99番まで対応しており、99番よりも高い値は今後のビルドで対応する見通し
  • マウスボタンがリリースされた時に誤ったボタンIDが報告される問題を修正
  • ssh経由でLinux VMでcscopeを実行した場合に表示される偽のテキストアーティファクトを修正

MicrosoftはWindows 10にLinuxバイナリを実行する機能WSL (Windows Subsystem for Linux)を導入して以来、Windowsコンソールの改善や機能追加を続けている。Windowsコンソールの使い勝手はそのままWSLの使い勝手として評価されることになるため、今後のリリースでWSL上のLinuxを利用するユーザーにとって利便性の高い状況になっていくと見られる。