最近、画面にバーコードを表示する機能を備えたアプリが増えました。コンビニエンスストアや家電量販店が配布するポイントカードアプリが、その代表格でしょう。実物のポイントカードの情報をアプリに登録しておき、それをレジで精算するときなどに表示するのです。店員がレジに備え付けのバーコードリーダで読み取れば、実物のポイントカードとまったく同じ役割を果たします。

どのようなバーコードが表示されるかは、元々のポイントカード次第ですが、十数桁の数値をバーコードで表現したものが一般的です。バーコードリーダで読み取ることさえできれば、プラスチックであろうが液晶画面であろうが関係はないため、同じ情報をスマートフォンで表示しようという一種の"ポイントカードのバーチャル化"です。

注意点としては、画面が汚れていたり暗かったりした場合、読み取りがうまくいかないことがあげられます。多くのポイントカードアプリは、バーコードを表示するとき自動的に最大輝度になるよう工夫されていますが、そうでないアプリは手動で調整したほうがいいでしょう。iOS 12の場合、コントロールセンターにある輝度調整バーを使えばかんたんです。

どうしてもうまく読み取れない場合は、表示されたバーコードの下に表示された十数桁の数字(会員番号)を、店員に伝えましょう。ポイントカードシステムと連動しているレジの場合、レジのテンキーでその数字を入力してもらえば、バーコードリーダで読み取ったときと同じ結果になります。

近ごろ話題の「paypay」のように、キャッシュレス決済アプリにもバーコード/QRコードが利用されるようになりました。こちらも基本的なしくみはポイントカードと同じですが、"貯まる"のではなく"支払い"ですから、取扱は慎重に行うべきです。アプリ側でも、バーコード/QRコードは表示のつど(暗号化など適切な処理のうえ)更新する、一定時間が過ぎると自動的にアップデートするなど安全性を高める工夫をしていますが、慎重に取り扱うべきでしょう。

  • 画面にバーコードを表示するアプリが増えています