PCブランド「FMV」シリーズなどを手がける富士通クライアントコンピューティングは18日、文房具市場向けの新製品「電子ペーパー」を発表した。手書きできる電子ペーパーで、A4サイズの13.3型モデル「FMV-DPP01」、A5サイズの10.3型モデル「FMV-DPP02」の2サイズを用意する。

直販の「富士通WEB MART」でのみ取り扱い、価格はオープン。通常の店頭予想価格は、A4モデルが86,200円、A5サイズが75,500円。ただし2019年1月16日までは発売キャンペーン価格として、A4モデルが74,800円、A5モデルが49,800円(いずれも税込)で提供する。

  • 富士通の電子ペーパー、FMV-DPP01(左)とFMV-DPP02(右)

手書きした内容を自動でPDF化し保存する、薄型軽量の電子ペーパー。Wi-FiやNFC、Bluetoothといった通信機能を備え、書いた内容を本体内やPCに保存可能。またPC向けの専用アプリ「Digital Paper PC App」を使うと、スキャナで読み取った紙の書類をPDF化して本体に転送、表示することもできる。拡大縮小はピンチイン・アウト操作で行える。

薄さは5.9mm、重さはA5モデルで約251g、A4モデルで約350g。電源は内蔵リチウムイオン充電池。1日60分間で30ページ閲覧、1分間ペン入力した場合、約3週間使うことができる。充電時間は5.5時間で、本体側面のmicroUSBコネクタから行う。なお、ハードウェアはソニーの「デジタルペーパー」と同等。ソフトウェア部分で、アイコンの追加やピンチイン・アウト操作への対応などの違いがある。

  • A4モデル、A5モデルを片手で持ってみたところ

解像度は、A4サイズの13.3型モデルが1,650×2,200ドット、A5サイズの10.3型モデルが1,404×1,872ドット。表示は16階調グレースケールで、ペン入力は静電容量方式となる。内蔵メモリは、2機種共通で16GB(使用領域約11GB)。1MBのPDFファイルであれば約11万件のファイルを保存できるとする。

本体サイズは、A5サイズの10.3型モデルが174.2×243.5×5 .9mm、A4サイズの13.3型モデルが224×302 .6×5 .9mm。スタイラスペン×1と充電・データ転送ケーブル、替芯×3が付属する。

  • 本体上部にメニューボタン、NFCを備える

  • 背面と付属のスタイラスペン