いよいよ本命(?)のAMD Link。AMD Link自身はAdrenalin Editionから追加された機能で、基本的にはスマートフォン(Android/iOS)からシステムのモニタリングとRadeon ReLiveを可能にする、というものである。
Adrenalin 2019ではこの基本機能そのものは引き続き継承されたうえで、Voice Control(Photo23)が追加されたほか、Wattmanの制御(Photo24)、パフォーマンス表示の改善(Photo25,Photo26,Photo27)、ReLive機能の改良(Photo28)などに加え、リアルタイムでの画面ストリーミング(Photo29)にも対応した。
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Photo23:とりあえず30ほどの言葉が登録されているが、なぜか挨拶(Good morning/afternoon/night/evening/etc...)が6つほど入っている。で、Good byeはあるのにHelloはない謎。なお英語と中国語に対応するが、日本語への対応いまところ不明
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Photo26:F1 2018のベンチマーク実施中。ログも取れるので、お手軽にフレームレート変動を測定できるのは便利
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Photo27:従来型の表示も可能だが、こちらも各項目で変動が見られるようになった
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Photo29:ストリーミングサービス、と思うと誤解を招きそうだが、実はスマートフォン/Tabletの画面を、新しいWindowsの画面として利用できる形。ミラーリングにすればそのままPCの画面が表示される。別画面にすることも可能と聞いたが、こちらは設定方法が良く分からなかった
Photo30、Photo31はF1 2018をプレイしている画面だが、ご覧の通りスマートフォンの画面でちゃんと再生できている。この画面はVRS同様に、実際の画面サイズとは必ずしも連動しておらず、Photo33/Photo34の設定にあるように最大でも1080p/30fpsであるが、PCの全画面、あるいは特定のウィンドウをスマートフォン/タブレットにリアルタイムで表示できる。
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Photo30:通信状況次第で多少画質があれることがあるが、これはしかたない。ちなみに元は1920×820pixelで、これを幅1600pixelに縮小した結果、見ている時よりも若干画質が落ちている気がする
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Photo33:解像度をネイティブにしても、必ずしも一致するとは限らない(自動調整になるっぽい)
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データレートは1Mbps~20Mbpsの間で変更できる。当然データレートが高いほど画面は綺麗になる。音声も同時に転送されるので「IEEE 802.11acを推奨」(Makedon氏)だそうで
さらに、単純な表示にとどまらず、ストリームされた画面で操作も出来る(Photo35)というのがポイント。どこにどんな操作ボタンを置くか、とか透過率をどの程度にするか(Photo36)、といった点もカスタマイズ可能となっている(Photo37/Photo38)。ちなみにコントローラ(Photo39)以外にトラックパッドモード(Photo40)もあり、必要ならキーボード入力も可能である。
レイテンシは70ms程度(Photo41)とのことで、eスポーツには向いてないとは思うが、もう少しカジュアルに、それこそソファーとかベッドで寝っ転びながらPCゲームそのものを遊ぶ、というこれまで不可能だったプレイが可能になるという。ゲームそのものをスマートフォン/タブレットから起動することも可能になっている(Photo42,Photo43)。
もちろん、ゲームコントローラを別に用意して、それを利用することも可能である(Photo44~46)。面白いのはゲームコントローラを併用する場合、PC側のスクリーンを消す事も可能だという事。理由は「なんか自分のプレイ見られるの恥ずかしいんだよね」(Makedon氏)だそうで。なおReLiveでは新しくVRにも対応した(Photo47~49)。
新しいAMD Linkは本日以降、Google PlayないしApple App Storeから無償で提供開始される予定であり、PCの側にAdrenalin 2019をインストールすれば利用できるはずなのでお試しいただきたい。