Alexa関連ではさらに、Microsoftとの連携で、新しく2つの動きがありました。

ひとつは、AlexaからSkypeの通話が可能になったことです。これにより、Amazon EchoなどのEchoデバイスを所有している世界中のユーザと、ハンズフリーでの通話が可能になりました。音声通話に加えて、Echo ShowとEcho Spotではビデオ通話にも対応します。

  • Alexaに呼びかけると、Echoシリーズを通じてSkype通話ができるように

設定方法は同社のSkype Blogsで紹介されていますが、スキルを組み込むのではなく、設定画面からリンクさせるという、より基本機能に寄った扱いとなるようです。当初は米国を始めとした7カ国限定でのスタートになるようで、現時点で日本はその中に含まれていません。しかし、早期に他の国もサポートされると明言されているため、比較的早いタイミングで利用可能になる可能性が濃厚です。

もうひとつの動きは、Windows 10で、Alexaの利用が可能になったことです。具体的には、Microsoftストアで「Alexa」のWindowsアプリが公開されました。これをインストールすれば、Windows 10でAlexaが利用できます。

  • MicrosoftストアにAlexaアプリが無料公開

Windows 10はもともと音声アシスタント「Cortana」がプリインストールされており、そこからAlexaを呼び出すことはこれまでも可能でしたが、今回はCortanaを経由せずに直接Alexaを呼び出す仕組みで、余計な音声コマンドが不要なぶん、親和性がよりいっそう高まったことになります。ちなみに現時点では日本ではまだ利用できません。

こうした一連の情報を整理してみると、Amazonがスマートスピーカーおよび音声アシスタントの分野において、AppleおよびMicrosoftと協力体制を整えつつあることが目立ちます。これらはスマートスピーカーでシェアを争うGoogleへの対抗策とみるのが自然で、今後より大規模なサービスの乗り入れなどにつながる可能性もありそうです。