米Microsoftは12月3日 (現地時間)、「Skype」通話にリアルタイムで会話を認識して字幕表示する機能を追加したと発表した。

発表した12月3日は「国際障害者デー」(International Day of Persons with Disabilities)だった。Microsoftはリアルタイム字幕機能を、耳が不自由なユーザーをサポートするアクセシビリティの1つとして追加したが、障害を持たないユーザーでも、会話が聞き取りにくい環境で会話を字幕でも確認するといったように活用できる。

  • リアルタイムで会話を字幕表示

    Skype通話の会話をライブ・キャプション

字幕機能は、Android、iOS、Linux、Mac、WindowsのSkype (バージョン8以上)、Skype for Windows 10 (バージョン14以上)で利用できる。有効にするには、音声またはビデオの通話がつながってから[+]ボタンをタップし、[字幕をオンにします]を選択する。また、プロフィール画像を選択し、[設定]→[通話]→[字幕を呼び出す]と進み、[すべての音声およびビデオ通話の字幕を表示します]をオンにすると、全ての会話で字幕が表示されるようになる。

字幕表示は会話の継続、会話表現を汲み取るように最適化されており、現在は字幕が自動スクロールする。しかし、会話のテンポに字幕を読むペースが追いつかなくなることもあるため、サイドウインドウでユーザーがスクロールできるようにするなど、近い将来に表示オプションを用意するという。

字幕は、異なる言語での会話や外国語学習などに利用されているリアルタイム会話翻訳と組み合わせて使用することも可能。翻訳機能を有効にすると、会話の字幕が選択した言語で表示される。Microsoftは数週間中に、リアルタイム会話翻訳のサポート言語を20言語以上に増やす計画だ。

Microsoftはまた、「PowerPoint」にも2019年の早い時期にプレゼンテーションのリアルタイム字幕表示を追加する計画も発表した。12言語の話し言葉を認識し、翻訳機能を用いて60以上の言語での表示をサポートする。耳が不自由なユーザーのサポートに、そして海外での講演や発表にも活用できる。