Find Xは顔認証に対応しています。本体の中から出てくる部分は、カメラだけではありません。IRフラッシュ、IRカメラ、近接センサー、レシーバー、フロントカメラ、ドットプロジェクターが備えられており、顔の15,000カ所を3Dスキャンすることで、3Dモデルデータを作成できるとのこと。

この3Dデータを使って、顔認証でロックを解除します。つまり、画面ロックを解除するたび、カメラ部分が出現します。指紋認証には未対応です。

カメラ技術はこれだけではありません。セルフィーの補正では、AIによる自動加工と3Dデータで好みの補正を保存し、加工に使える機能があります。また、「3Dライティング」で顔の部分に光を当てたり、人物だけ切り出して背景を白くしたり……、といった加工も楽しく便利に使えますよ。

  • OPPO Find X

    インカメラによるセルフィー。加工なしの場合です

  • OPPO Find X

    「AI」でビューティ加工を施しました。自動で美顔加工をしてくれます

  • OPPO Find X

    美顔レベルを「5」にした加工です

  • OPPO Find X

    3Dで顔データを読み込ませ、好みの加工をカスタマイズして保存できます

インカメラは2,500万画素、アウトカメラは2,000万画素+1,600万画素のデュアルレンズです。アウトカメラには、AIシチュエーション認識技術が搭載されており、800のシーンを自動認識して最適な色味に調整します。例えば、食べ物はよりおいしそうに、空は美しい青色に、といった具合です。また、RAW HDRにも対応しています。

カメラには、タイムラプス、スローモーション、動画、写真、ポートレート、ステッカー(顔エフェクト)、パノラマ、エキスパート(マニュアル)のメニューが備えられています。

  • OPPO Find X

    AIによって青空と認識された画像です

  • OPPO Find X

    「ポートレート」でかなり自然なボケが楽しめます

  • OPPO Find X

    「エキスパート」では、細かな設定をカスタマイズできます

  • OPPO Find X

    AIにより食べ物と認識された画像です

  • OPPO Find X

    同じシーンをiPhone Xsで撮影した比較画像です

Find Xの価格は、111,880円(税別)。amazon.co.jp、ビックカメラ、楽天モバイルなどで購入できます。同じOPPOの「R15」シリーズより高めの価格設定です。

筆者が最初にFind Xを手にしたとき、カメラが飛び出るギミックに心を奪われてしまいました。顔認証はスマホを持ち上げなければいけない点が今ひとつですが、この仕掛けを見られるなら楽しいものです。

動作もサクサクで、ベゼルレスの画面は没入感があります。ただ、峡額縁だからこそ、スマホを持っているだけでミスタッチしてしまうことが何回かありました。このあたりは慣れればカバーできそうです。

ところで、本体の形状が変化するということは、スマホケースはどうなるんだと考える人もいるでしょう。すでに対応する専用のケースがいくつか販売されているので、安心してくださいね。