今月は、先月発表されたAmazon Echoファミリーの新モデルが下旬に出荷されたことを除けば、新しいモデルの発表および発売はほぼ皆無でしたが、その中でサンワダイレクトが、Alexa搭載のスマートスピーカーを自社ブランドでひっそりと発表しています。

  • サンワダイレクトの「400-SP072W」

「400-SP072W」という型番のこの製品、外観およびスペックはAmazon Echoに酷似していますが、本体にバッテリーを搭載し、ACアダプタなしで最大8時間駆動することが特徴です。このほか、本体に挿入したmicroSD内の音楽ファイルを再生できることも、ひとつの特徴となっています。

Sonosのスマートスピーカーが国内発売スタート

これ以外では、8月から一部店舗で先行販売が始まっていた、米Sonos(ソノス)のスマートスピーカー「Sonos One」のオンライン販売が10月から正式にスタートしました。

  • オンラインサイトでは「Sonos One」のセット販売もある

Alexaを搭載したこの製品、サードパーティ製のスマートスピーカーとしては海外では人気も高く、また将来的に他の音声アシスタント、具体的にはGoogleアシスタントにも対応すると言われており、マルチ音声アシスタントのスマートスピーカーとして今後注目を集めそうです。

ちなみに同製品は、2台組み合わせてのステレオ再生にも対応していることから、オンラインサイトでは2台をセットにしたパッケージも用意されています。

Amazon Echoに「シンプル応答モード」などの新機能

Amazon Echo関係では、新モデルの出荷と前後して、いくつかの新機能の追加がありました。ひとつは「シンプル応答モード」で、Amazon Echoが返事をする際、これまでは言葉で「はい」と返していたのを、デジタルの「ポン」というトーン音に置き換えるというもので、簡潔なやり取りを実現します。

  • Echoシリーズに呼びかけたときの返事がトーン音になる「シンプル応答モード」が設定可能に。米国ではBrief Modeとして先行提供されていた機能だ

もうひとつ、2台のAmazon Echo端末をペアにしてステレオ再生を行うマルチチャンネル機能も、新しく追加されました。これまでも、複数の部屋にあるAmazon Echoで同時に音楽を再生するマルチルームミュージックなる機能はありましたが、今回の機能では、2台のAmazon Echo端末に別々のチャンネルを割り当てて音楽が再生できますので、一般的なステレオスピーカーと同じ使い方が可能になります。

ちなみにこの機能は、Amazon Echo用のサブウーファー「Echo Sub」の発売に合わせて用意されたものですが、この「Echo Sub」と組み合わせて使えるEcho端末は、現時点ではEcho(第2世代)とEcho Plus(第2世代)のみとなっています。またマルチチャンネル機能自体は、必ずしも「Echo Sub」がなくとも利用が可能です。

  • Echo Sub。直径約21cmの円筒形だが、数値以上に大きく感じられる