iOS 12の「スクリーンタイム」は、iPhoneを操作した累計時間や、そのとき使用したアプリ名などの情報を収集し、使用状況統計情報を自動作成してくれる新機能です。ゲームやSNSなどよく使うアプリについても、時間の上限に到達するとアプリを利用できなくする"使い過ぎ防止"にも使えます。スクリーンタイムは、『設定』→「スクリーンタイム」画面にあるスイッチをオンにすることで有効化されます。

スクリーンタイムをオンにすると、設定画面には「休止時間」と「App使用時間の制限」という項目が現れます。この2つの項目は、それぞれ異なる役割を担うため、うまく使いわける必要があります。

休止時間は、「画面を見ない時間」を設けることが目的です。「電話」などあらかじめ許可されたアプリを除くすべてのアプリは、指定した時間(初期値では22:00から7:00)の間は利用できなくなります。アプリを起動できないだけでなく、Today画面(ウィジェット画面)にもアプリの情報が表示されなくなるため、iPhoneでできることは著しく制限されます。深夜など特定の時間帯はiPhoneの使用を禁止したい、ただし電話などいくつかのアプリは例外にしたい、といった場合に重宝します。

App使用時間の制限は、カテゴリ(SNSやゲームなど)単位でアプリの使用を制限する機能です。設定した時間に到達すると、指定したカテゴリのアプリは使用できなくなるしくみです。ゲームは1日1時間を限度にしたい、ある時間を超えたらSNSアプリを使えないようにしたい、といった使いかたが可能になります。

使用制限の対象外にするアプリは、「常に許可」項目で選択できます。初期設定では「電話」と「メッセージ」、「FaceTime」と「マップ」が選択されているため、これらのアプリは時間帯や使用時間の制限なく、いつでも利用できます。

  • スクリーンタイムは「休止時間」と「App使用時間の制限」で使いかたが変わってきます