新しいワイヤレス機能までフル盛り。FiiOの新ハイレゾプレーヤー

エミライが取り扱う中国のオーディオブランド、FiiO(フィーオ)からもユニークでコスパの高い製品が登場します。

ポータブルオーディオプレーヤーの「M9」は高品位なDACに、2.5mm/4極のバランス接続用端子を搭載。直販サイトの販売価格は32,800円(税別)。盛りに盛ったたくさんの機能の中には、Huawei(ファーウェイ)が推奨するワイヤレスでハイレゾ相当の高音質再生を実現する、新しいBluetoothオーディオのコーデック「LHDC」をベースにしたプラットフォーム「HWA」への対応も含まれます。Bluetooth再生で最大96kHz/24bitの高音質再生が楽しめます。

今回、ヘッドフォン祭の会場でFiiOのCTO(最高技術責任者)であるKean Zhang氏に新しいMシリーズのコンセプトをたずねることができました。

  • FiiOのCTOであるZhang氏にインタビュー

Zhang氏は「FiiOはこれからますます多様化していくことが予想される、ポータブルオーディオで音楽を楽しみたいというユーザーのニーズに幅広く答えられるラインナップを展開するためにMシリーズを立ち上げました」と語ります。

FiiOは今年に入ってM7、M9と立て続けにポータブルオーディオプレーヤーの新製品を発売しています。先行するM7は27,700円(税別)の商品ですが、Zhang氏は「前後の価格帯にラインナップを広げていく」ことにも積極的な姿勢を打ち出しています。

HWAについては「中国やアジアで勢いよく伸びているHuaweiのスマホを使っているユーザーには、オーディオにこだわりのある方が大勢います。彼らが最近になって、Bluetoothでハイレゾに迫るワイヤレス体験を楽しめるプラットフォームとしてHWAに注目するようになっています。同じHWAのプラットフォームにいち早く対応して、FiiOの先進性をアピールしたい」との戦略をZhang氏は考えています。

HWA/LHDCによるハイレゾ相当のワイヤレス音楽再生を楽しむためには、Bluetoothオーディオ機器の送り手と受け手、双方の機器がこれに対応している必要があります。FiiOでは送り出し側のプレーヤー機器であるM9のほか、レシーバーチップを内蔵したBluetoothアダプター「BTR3」も商品化しています。国内でも10月から販売がスタートしていて、直販サイトの販売価格は9,600円(税別)。同じくHWA/LHDCに対応しているHuaweiのスマホ「P20 Pro」「P20」との組み合わせでも高品位なワイヤレス音楽再生が楽しめる製品として要注目です。

  • HWA対応のBluetoothレシーバー「BTR3」。さまざまな有線ヘッドホン・イヤホンをBluetooth化できるユニットとしても注目です