10月25日、マイクロンジャパンは、同社初となるNVMe M.2 SSD「Crucial P1」を発表しました。10月27日から発売し、店頭予想価格(税込)は512GBが14,000円前後、1TBが28,000円前後の見込みです。
マイクロンジャパン CPG セールスディレクターの原田宏昌氏、スピーチと製品紹介の中で、「(米マイクロの本社がある)アイダホ州は、ポテトチップスと半導体チップという2つのチップスが特産品」と冗談を飛ばしていました。マイクロン社はアイダホ州で生まれた、世界第3位のメモリメーカーなのです。
製品の紹介は、米国本社からマイクロン CPG SSD担当マーケティングマネージャーのジョナサン・ウィーチ氏が説明してくれました。
Crusialブランドは35年の歴史を持ち「信頼の性能を届ける」ことを顧客に対し約束しています。そのために製品出荷前には多くのテストを行っているだけでなく、現在市場に出ているほとんどの製品に適合することを確認しています。
今回発表された「Crucial P1 NVMe」は、第3世代の64層NANDメモリプロセスと、1つのメモリセルに4つの情報を入れるQLCを採用。これにより、比較的低価格で大容量を実現しています。
NVMe M.2 SSDは他社からも多く販売されていますが、「MVMeに関しては、話題になっていた一方で市場の立ち上がりが鈍かった。QLDメモリチップを使い、手ごろなバリュー製品を出すことで価値が出せる」と考えたそうです。
バリュー製品とはいっても性能は高く、「多くの消費者にとって理想的な製品」とアピール。また、日本向けの資料類もすべて日本語化し、わかりやすくしたこともメリットとして挙げていました。
容量は先述のように、512GBモデルと1TBモデルですが、近日中に2TBモデルを追加投入します。2TBならば容量的にもHDDの代わりになりますが、単純に考えて5万円近い製品となりそうです。
「Crucial P1」はバリュー製品で、ハイエンド製品と比べると読み書き速度はやや劣ります。でも、通常のWindows環境では、体感的なパフォーマンスはほとんど変わりません。
また、何千時間というテストを行い、SATA時代から実績を積み重ねてきたことも含めて、信頼性と安心感を強く前面に出していました。