西日本電信電話(以下、NTT西日本)は10月25日、和歌山県白浜町と南紀白浜観光局と共同で、キャッシュレスサービスの導入拡大に向けた実証実験を実施することを発表した。

白浜町への観光客は2017年時点で、宿泊客数が約192万人、そのうち外国人宿泊客数が約10万人となっており、とくに中国や韓国からの宿泊客客が増加傾向となっている。このような状況の中、白浜町の観光スポットにおける決済手段はクレジットカードが主流となっており、今後は外国人観光客の主な決済手段であるキャッシュレスサービスの充実が求められているという。

そこで三者は共同で、外国人を中心とした観光客に対するインフラ整備の一環として、和歌山フリーWi-Fiなど公衆無線LANを活用したキャッシュレスサービスの実証実験を行うに至った。

具体的には、11月1日~2月28日の間、白浜町の観光スポット計6カ所(とれとれ市場・アドベンチャーワールド・三段壁洞窟・グラスボート・サンセットベイ・まちなか総合案内所しらすな)にて、AlipayやWeChat Pay、Line Pay、d払いといったQRコード決済サービスを導入。その後、利用者に対し決済利用時にアンケートを行うほか、導入店舗に対しても導入効果および導入時の課題に関するアンケートを行う。

  • 実証実験イメージ

なお、3者の役割分担としては、浜松町と南紀白浜観光局が実証実験のフィールドの提供を行い、NTT西日本が店舗へのキャッシュレスサービス導入支援を担う。

この実験を通じて三者は、キャッシュレスサービスの経済効果や利便性、安全性などの確認したい考えだ。