ミドルクラス向けのCPU「Core i5-8250U」を搭載する「ASUS ZenBook S UX391UA-825RS/825R」は、どの程度のパフォーマンスを発揮するのでしょうか?

今回、「PCMark 8 v2.10.901」、「3DMark 8 v2.5.5029」、「CINEBENCH R15.0」、「モンスターハンターフロンティアベンチマーク【大討伐】」、「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」、「CrystalDiskMark 6.0.1」でベンチマークを実施してみました。

  • ASUS ZenBook S UX391UA

本製品が搭載する「Core i5-8250U」は4コア8スレッド、クロック周波数1.60~3.40GHzの第8世代Intel Coreプロセッサ(Kaby Lake R)です。「Core i7-8550U」を搭載する上位モデルのベンチマークスコアにはやや届きませんが、CPU性能、グラフィックス性能はそれほど見劣りしません。

強いてウィークポイントを挙げるとすれば、やはりストレージ速度です。SATA接続の256GB SSDを搭載しているだけに、PCIe接続(NVMe)SSDが出す3,000MB/s超えのシーケンシャルリードには遠く及びません。ストレージ速度はPCの体感速度を大きく左右するので、できればPCIe接続SSDを搭載してほしかったところです。

使い勝手に関わる基本機能は上位モデルと同等なお買い得マシン

  • ASUS ZenBook S UX391UA

タッチパネル非搭載など、スペック的には上位モデルと差別化が図られているものの、ディスプレイを開いたときにキーボード面に5.5度の角度がつく「エルゴリフトヒンジ」機構や、Windows Helloに対応した指紋認証センサーを搭載するなど使い勝手に関わる基本機能は同等。キーボードの打鍵感やタッチパッドのクリック感は、かなり上質です。打鍵音、クリック音は少々大きいですが、操作感は非常に好ましく感じました。

  • ASUS ZenBook S UX391UA

    ディスプレイを立てるとディスプレイ下部が本体を持ち上げ、キーボード面に5.5度の角度がつきます。タイピングしやすくなるだけでなく、冷却性の点でも有利です

  • ASUS ZenBook S UX391UA

    ダイビングボード構造のタッチパッドとしては非常に軽い力で操作でき、またストロークも最小限ながらクリック感はしっかりと与えられています

  • ASUS ZenBook S UX391UA

    バックライトはもちろん搭載

限界域の性能を求めるなら迷わず上位モデルを購入するべきですが、コストパフォーマンスとデザイン性を重視するなら、バーガンディレッドを身にまとった「ASUS ZenBook S UX391UA-825RS/825R」は非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

  • メーカー:ASUS
  • ディスプレイ:13.3型フルHDTFT液晶(1,920×1,080ドット、グレア)
  • CPU:Intel Core i5-8250Uプロセッサ(1.60/3.40GHz)
  • メモリ:8GB LPDDR3-2133 SDRAM
  • SSD:256GB(Serial ATAIII接続)
  • HDD:-
  • 光学ドライブ:-
  • グラフィックス:Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵)
  • OS:Windows 10 Home 64ビット
  • LAN:IEEE 802.11 ac/a/b/g/n対応無線LAN
  • Bluetooth:Bluetooth 4.1
  • インタフェース:Thunderbolt 3×2、USB 3.1 Type-C(Gen1)×1、ヘッドフォン/マイクコンボジャック×1
  • バッテリー駆動時間:約14.7時間
  • バッテリー充電時間:約1.8時間
  • サイズ:311×213.75×12.9mm
  • 重さ:約1.05kg