Sophosは10月10日(米国時間)、「291 records breached per second in first half of 2018 - Naked Security」においてBreach Level Indexの調査結果を引き合いに出し、セキュリティインシデントによって漏洩するデータ数がこの数年で著しく増加していると指摘した。

特に2018年は大きく増加しているが、データ漏洩が減少する傾向は見られず、今後も大規模なデータ漏洩が続く可能性がある。

  • Data Breach Statistics by Year、Industry、Source、More - Breach Level Index

    Data Breach Statistics by Year, Industry, Source, More - Breach Level Index

2015年から2018年までのセキュリティインシデント1件につき漏洩したデータの平均件数の推移は次のとおり。

インシデント数と漏洩件数 インシデント別漏洩数
2015年 999件で2億4,590万件の漏洩 1件当たり27万6,936件の漏洩
2016年 974件で5億5,450万件の漏洩 1件当たり56万9,255件の漏洩
2017年 1,765件で26億件の漏洩 1件当たり147万件の漏洩
2018年 945件で45億件の漏洩 1件当たり480万件の漏洩
  • 年別セキュリティインシデント1件あたりのデータ漏えい件数平均

    セキュリティインシデント1件当たりのデータ漏洩の平均件数

Sophosは、すでに状況は「メガブリーチ(大規模データ漏洩)」時代に入っていると説明。個人情報や機密情報などを抱えている大企業はサイバー犯罪者にとって攻撃ゲームの対象になっているとしており、継続して対策を取っていかなければならない状況にあると指摘している。