サイバーエージェントは10月10日、インターネット広告事業において、RPA(Robotic Process Automation)を活用したAPI未提供メディアの実績データ自動収集システムを開発したと発表した。
これまで、API未提供のメディアの広告運用において、運用管理画面から実績データを一度ダウンロードし、広告主企業に提出するレポートフォーマットに合わせて情報整理を行う必要があり、情報整理の際にレポート作成のための人的リソースの確保や対応メディア数の増加に伴う人的操作によるエラー発生のケア、レポートを提供するまでに長いリードタイムを要してしまうなどの課題があったという。
このような課題を解決するべく、API未提供メディアにおけるRPAを活用した実績データの自動収集システムを開発し、従来の人的作業をシステム化にすることでアウトプットデータの品質担保および案件増加に対応するリソース確保を可能としている。
先行導入の事例では、人的作業からシステム化にすることにより、レポート作成にかかる工数を月間6000時間削減したという。また、同社が提供するビジネスインテリジェンスツール「CA Dashboard」 betaとの連携も完了しており、新たに40以上のメディアとの自動連携が可能となった。
今後、さらに増加を続ける新規メディアに対してCA Dashboard betaとの連携を図ることで、多様なメディアへの広告配信と効果検証を容易にするほか、レポートにおいてはリードタイムを短縮し、高品質なサービス提供を図ることを目指すという。
さらに、CA Dashboard betaではレポートに必要となる各種指標や外部計測ツールによる実績データなどの収集・連携を行う新機能の開発を予定している。