デルとEMCジャパンは10月9日、「Microsoft SQL Server 2008」および「Microsoft Windows Server 2008」のデータベースシステムからの移行に適したソリューション「Ready Solution for Microsoft SQL Server」を発表した。

  • 「Ready Solution for Microsoft SQL Server」の外観

    「Ready Solution for Microsoft SQL Server」の外観

新ソリューションは、「Microsoft SQL Server 2017」データベースシステムに必要な構成要素をすべて揃えた事前検証済みのソリューション。

Microsoftが規定するMicrosoft Windows Server Software-Defined(WSSD)に準拠した「Dell EMC Storage Spaces Direct Ready Node」(S2D Ready Node)を用いたハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)で実装し、「Microsoft Hyper-V」のサーバ仮想化、「S2D」のストレージ仮想化、第14世代「Dell EMC PowerEdge」 サーバといったインフラ構成となっている。

また、サポート終了が予定されているMicrosoft SQL Server 2008とMicrosoft Windows Server 2008の環境から移行を可能とし、オンプレミスシステムのメリットであるシステムの柔軟性、セキュリティの確保に加え、従来のストレージアレイの必要性を排除し、運用中のデータベースワークロードに必要なパフォーマンスとスケーラビリティを確保しつつ、コストを削減するという。

コスト面では、パブリッククラウド環境に比べて最大29%(メジャーなパブリッククラウド環境での3年間の利用料との比較)削減し、既存のオンプレミスデータベース基盤(「Dell EMC PowerEdge R720」を11台使用)と比較した場合は、60%のコスト削減を可能としている。

さらに、既存のデータベース基盤を4台のS2D Ready Nodeにリプレースするため、IOPSやレイテンシのパフォーマンスを向上するとともに、設置スペースも従来比3分の1に削減できるという。

加えて、拡張性とデータ保護で将来への投資も保護し、最大16ノードまでの拡張性を備え、拡張した際もパフォーマンスが向上するほか、データ保護ソリューション「Dell EMC Data Domain DD6300」アプライアンスと統合することで、重要なデータベースを保護することで、データベースを迅速にバックアップおよびリストアを可能としている。

価格は、S2D Ready Node(「Dell EMC PowerEdge R640 オールフラッシュモデル」4台搭載)、DD6300が1台(オプション)、ネットワークスイッチがHCI用ネットワーク「Dell EMC Networking S5048F-ON」2台、管理用ネットワーク「S3034-ON」1台、データ保護用ネットワーク「S4048-ON」1台(オプション)、SOL Server保護ソフトウェア「Dell EMC Data Domain Boost for Enterprise Applications(DDBEA)」(オプション)、Microsoft SQL Server 2017(オプション)、Microsoft Windows Server 2016 Datacenterの構成で970万円(税別、送料・保守・導入サービス費用は除く)~。