米Microsoftは10月2日 (現地時間)、Windows 10の2018年秋の大型機能アップデート「Windows 10 October 2018 Update」(コード名: Redstone 5) の配信を開始した。

同社は、Windows Updateを通じた自動アップデートからアップデートすることを推奨している。自動アップデートは、互換性が確認されているデバイスからアップデートを提供し、リアルタイムのフィードバックとテレメトリーデータを分析しながら、安定してアップデートできるデバイスに提供を拡大していく。ユーザーは利用しているWindows 10デバイスがアップデート対象に含まれるのを待つのみで何もする必要はない。アップデートできるようになったら通知が表示されるので、アップデート作業を実行するスケジュールを調整する。全体にアップデートが広がるまで数週間を要するが、アップデート作業の手間を最小限に抑え、かつ安全にアップデートを完了できる方法だ。

前回の大型アップデートである「April 2018 Update」でMicrosoftは、フィードバックとテレメトリーデータを分析したアップデート互換性の判断に機械学習を用いて配信拡大期間の短縮を実現した。その成功に基づいて、October 2018 Updateでは機械学習の活用を拡大し、「よりスムースなアップデート体験を提供する」としている。

Windows Updateを通じた自動アップデートのロールアウトを待たずに、なるべく早くアップデートしたい場合は、「更新プログラムのチェック」から手動でアップデートできる。検索ボックスに「更新プログラムの確認」と入力して、結果で「更新プログラムの確認」をクリックするか、またはシステム設定の「更新とセキュリティ」の「Windows Update」で「更新プログラムのチェック」を行うと、ダウンロードおよびインストール・プロセスが始まる。ただし、手動アップデートについても、アップデートが円滑に行われるように配信範囲を制限しており、互換性の問題が確認されているデバイスでは問題が解決されるまでインストールが行われない。

Windows 10 October 2018 Updateは、スマートフォンとの連携を強化する「同期電話アプリ」、クラウド上で共有できる「クラウドクリップボード」、新しいスクリーンショットツール「切り取り領域とスケッチ」、「メモ帳」の改良などを含む。また、エクスプローラがダークテーマに対応するが、その新しいテーマにマッチさせるように、Microsoftは同日に発表したSurfaceファミリーの新製品「Suface Pro 6」と「Suface Laptop 2」にブラックを用意した。