iNSPiC PV-123は、写真をそのまま印刷するだけでなく、専用のスマホアプリ「Canon Mini Print」を使って写真にさまざまなレタッチを加えてからプリントすることもできます。

  • フォントやサイズ、色を選択して写真の上に文字を追加できます

  • 多彩なスタンプやイラストをダウンロードして写真に重ねられます

  • 写真の位置やサイズ、角度を調整したり、周辺にフレームを合成することもできます

  • ペイント機能を使って手書きの文字を加えれば、いっそうのアナログ感を演出できます

  • レタッチ機能では、明るさやコントラスト、カラーバランス、彩度の調整、反転、回転、トリミング、フィルター加工などができます

  • コラージュ印刷では、異なる複数の写真を1枚にレイアウトして印刷できます

印刷に使用する写真は、スマホに保存している画像のほか、InstagramやFacebook、Google Drive、Dropboxからの読み込みができます。Canon Mini Printに備わるカメラ機能を利用し、撮ったその場で印刷することも可能です。

  • Canon Mini Printにはカメラ機能があり、顔にイラストを合成しながら撮影することも可能です

一眼レフやミラーレス、コンパクトカメラで撮った写真を印刷したい場合は、いったんスマホに写真を転送してからプリントを行います。残念ながら、カメラからのダイレクト印刷はできません。ただ最近は、「EOS Kiss M」や「PowerShot SX740 HS」のように写真をスマホに自動転送できるカメラが増えているので、その場合は手間が少なくて済みます。

  • デジカメの写真を印刷する際は、デジカメからスマホに写真を転送してからiNSPiCで出力する、という流れになります

写真印刷といえば、ふだんA4サイズやA3サイズに印刷できる大きなインクジェットプリンターを使用している筆者にとって、iNSPiC PV-123による小さくて可愛らしいプリントはとても新鮮な体験でした。防水加工されたシールプリントなので、手帳やノートに貼るだけでなく、スマホやノートPCなどに貼って外観をカスタマイズする用途にも役立ちます。

  • 写真にスタンプ合成やフィルター効果を適用できることや、手軽にフチなし印刷ができることはライバル製品に勝る魅力です

  • 自分のものであることが素早く判別できるようにスーツケースにオリジナル写真を貼ってみました。デコる用途だけでなく、こんな実用的な使い道もあります

  • 市販のコーナーカッターを利用して、角丸のシールに仕上げてみました。アイデア次第でさまざま使い方が楽しめるでしょう

iNSPiC PV-123は本体が小さく軽いので気軽に持ち運べ、バッテリー駆動できる点が魅力です。出かけた先で記念写真やポートレートを撮影したらその場で印刷して渡す、といった便利な使い方も楽しめます。コミュニケーションツールとしても活躍する、ユニークかつ実用的なプリンターといえそうです。