説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneはパスコードを知らなくても電話に出られるの?』という質問に答えます。

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はい、iPhoneにかかってきた電話は、ロック状態であろうがなかろうが、iPhoneを手にしてさえいれば誰でも出ることができます。ロック状態のときは「スライドで応答」を右方向へドラッグすればOK、ロック解除時は「応答」ボタンをタップすれば電話に出ることができます。パスコードや指紋による認証を求められることはありません。

この仕様はiPhoneに限ったものではなく、ほとんどのスマートフォン/フィーチャーフォンが認証なしにかかってきた電話に出ることができます。対策としては、自分以外の人物が手に取ることがないようiPhoneを肌身離さず持ち歩くしかありません。行列待ちの退屈しのぎにiPhoneを子どもに貸し与えていたところ着信があり、子どもが何気なしに応答してしまった……などという事態を防ぐには、着信があったときはすぐ親に返す、そもそも子どもにiPhoneを貸さない、といったルールを徹底するしかないでしょう。

反対に、iPhoneにかかってきた電話に自動応答するのは可能です。あらかじめ秒数を0~60の範囲で設定しておくと、着信してからその秒数が経つと自動的に電話に応答します。呼び出し音が鳴り始めてから0~60秒経つと、「スライドで応答」をドラッグしたときと同じ効果が得られるというわけです。

自動応答を設定するには、『設定』→「アクセシビリティ」→「通話オーディルーティング」の順に画面を開き、『自動で電話に出る」をタップすると現る画面で「自動で電話に出る」スイッチをオン(白→緑)にします。すると、秒数の変更が可能になるので、「-」と「+」ボタンをタップして自動応答までの秒数を指定します。

  • iPhoneにかかってきた電話は、パスコードの入力や指紋/顔認証なしに出ることができます