iPhoneにはGPSセンサーが内蔵されていて、現在iPhoneがある場所の緯度/経度をリアルタイムに測定できます。Wi-Fiアクセスポイントや携帯電話基地局から取得した情報で精度を高める機能(A-GPS)も用意されるなど、誤差を減らすための工夫も行われています。

そうして取得された位置情報は、撮影した写真に埋め込むことが可能です。撮影地点に写真のサムネイルを表示(マッピング)する地図アプリは、そうして記録された位置情報を参照しているのです。iOSに付属の「写真」アプリに用意されているマッピング機能も、そうして実現されています。

「写真」アプリでマッピング機能を利用する場合、カメラロールに保存されている写真を一覧する閲覧モード(モーメントやコレクション)を使いますが、この場合写真を探す基準が撮影日時となります。撮影した場所/地名は表示されるものの、写真は時系列的に管理されているため、地図を見て撮影場所だけを頼りに探すという使いかたには適していません。

土地を基準に写真を探す場合は、モーメントやコレクションではなく「撮影地」アルバムを利用するといいでしょう。このアルバムは、位置情報を持つ写真を対象に自動作成されるアルバムで、開くと日本を含む世界各地の地図が現れれます。いくつか表示されたサムネイルの右上には、その近辺で撮影された写真の枚数が表示され、地図を拡大するにつれ撮影場所の分類が進むというしくみです。

たとえば、撮影日時にかかわらず大阪近辺で撮影した写真を表示したいとします。「撮影地」アルバムを開き、日本の本州付近が画面に収まるよう倍率を調整しましょう。サムネイルの分類は、画面に表示されている写真だけを対象に行われるからです。近畿全体では7枚のところ、大阪付近にズームインすると他県分が減って5枚に……と作業を続ければOKです。

操作手順をカンタン解説

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    1 「写真」アプリでアルバムタブを開き、「撮影地」アルバムを開きます

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    2 写真を探したい地域の地図を画面に収めます

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    3 画面のピンチアウトを繰り返し、写真を探したい地域をズームしていきます

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    4 撮影日時に関係なく、撮影場所を基準とした写真探しができます