グループというと、いろいろなイメージが浮かぶ。仲良しグループ、ママ友グループ、趣味のグループなど、家族や職場以外の身近な人の単位と考えるとたいていの場合当てはまるだろう。

すでにiMessageはグループチャットに対応しているが、必ずしも全員がiPhoneを使っているわけではないため、LINEやFacebook Messengerでグルーピングをするのが一般的だ。これらのアプリは複数人でのビデオ通話をサポートしており、メッセージだけグループ対応していたAppleのインフラより優れていると言える。

そこでAppleは対抗策として、FaceTimeをグループチャットに対応させた。しかも、これまでの個人的な電話の代わりに利用してきたFaceTimeからは、何に使うのかすぐにはイメージが湧かないほどの、32人までのグループ通話をサポートした。

  • FaceTimeがグループビデオチャットをサポートする

LINEやMessengerと違い、iPhoneの標準アプリではiMessageをやりとりするための「メッセージ」とビデオ・音声通話の「FaceTime」は別のアプリとして用意されている。しかしすでにiMessageでグルーピングされていることを考え、グループFaceTimeは改良されたiMessageのスレッドタイトルから開始できるようになっている。

また進行中のグループFaceTimeはスレッドの中に表示されており、着信時に参加しなくても、通話が継続していればあとから参加できる。加えて、音声のみのグループFaceTimeの作成や、ビデオのFaceTimeへの音声での参加も可能になった。これによって、Apple Watchでは通話に参加できなかったビデオFaceTimeへの応答も実現している。