撮影者が映り込まずに済む”半天球”VRカメラ
2つ目のLenovo Mirage Camera with Daydream(以下Mirage Camera)は、Mirage Soloと同時に発表された、VRコンテンツを撮影するためのカメラです。
VR動画や写真を撮影できる360度カメラは、前後にポコッと飛び出した魚眼レンズを搭載するものが多いですが、このカメラのレンズは前に2つ。GoogleのVR向けビデオ規格「VR180」に対応していて、360度ではなく上下左右180度、かつ2つのカメラの視差を活かして、立体的な4K動画や写真が撮影できるカメラなんです。
360度の全天球撮影だと撮影者も含めて映ってしまい、隠れるところがありませんが、180度の半天球なら臨場感もありつつ、見せたくない部分は隠すことができます。
カメラ本体にモニターはなく、スマホとつないで撮影する仕組みで「iPhone」にも対応。撮った動画や写真をYouTubeやGoogleフォトにアップロードすれば、もちろんMirage Soloでも楽しむことができます。筆者は以前、Galaxy Gear VRと全天球カメラの「Galaxy Gear 360」を使って、山の上にある墓を撮影し、足の悪い祖母にバーチャル墓参りをしてもらった話を書きましたが、このようにVRゴーグルはVRカメラと一緒で使ってこそ、より楽しめるもの。Mirage Soloを買うなら、ぜひ一緒にMirage Cameraも入手したいところです。
耳を塞がないイヤホンはVRに欠かせない!
Mirage Soloにはヘッドホン端子があり、専用のイヤホンも付属していますが、筆者は2018年6月23日発売予定のソニー製イヤホン「オープンイヤーステレオヘッドセット STH40D」こそ、VRに最適なのではないかと考えています。
このイヤホンの最大の特徴は、耳を塞がないこと。音楽を楽しみつつ、周囲の音もしっかり聞くことができます。ワイヤレスヘッドセット「Xperia Ear Duo」の有線版といえば、わかりやすいでしょうか?
筆者の周りではなぜかXperia Ear Duoを買った人がとても多いのですが、購入理由として多かったのが、ジョギングや運動のためという声。ジョギング中に音楽を聴いていても、周囲の音がちゃんと聞こえるから安全に走れるというわけです。
これはVRの視聴中にも言えることで、目を塞いだ上に耳まで塞いでしまうと、もう周囲で何が起こってもわかりません。この点、Oculus Goはヘッドホンではなく内蔵スピーカーを採用しているあたり、よく考えられていると思うのですが、とにかくVRでヘッドホンを使うのは、没入感が強まる一方でちょっと危ないなぁとも思うのです。
ましてやMirage Soloは、動き回れるのがウリ。ただでさえ何かにぶつかったり、転倒したりする危険性が高いわけですから、ヘッドホンはもうSTH40D一択だろうとさえ思っています。ちなみにXperia Ear Duoのムーブメントには乗れなかった筆者ですが、STH40Dはすでに予約済み。フリーランスゆえボーナスなんて夢のまた夢ですが、せめてこの夏、イヤホンくらいは実際に入手したいと思います。
■ライター・太田百合子氏が選んだアイテム ・レノボ「Lenovo Mirage Solo with Daydream」税込50,245円 ・レノボ「Lenovo Mirage Camera with Daydream」税込34,818円 ・ソニー「オープンイヤーステレオヘッドセット STH40D」税込7,430円 合計…税込92,493円 |
---|