シーメンスPLMソフトウェア(以下、シーメンス)は21日、シーメンスのPLMソフトウェア・ユーザー向けのイベントSiemens PLM Connection Americas 2018において、HP(ヒューレット・パッカード)との長年にわたるコラボレーションに関して、さらに強化することを発表した。

シーメンスとHPは、工業規模の製造を可能にする3Dプリンティングによって製品イノベーションを興すジェネラティブ・デザインを含め、必要な機能をすべて提供し、製造業のデジタル変革を加速させるという目的を共有している。

今回、シーメンスのNXソフトウェアとSolid Edgeソフトウェアの最新リリースで、HPのフルカラー3Dプリント部品を設計・製造が可能になる。HPのJet Fusion 3D 300/500シリーズは、フルカラーまたはモノクロの工業用機能部品をボクセル単位の制御で、競合他社製品の数分の1の高スピードで製造する3Dプリンティング・ソリューション。3MFなどの主要なカラーファイル・フォーマットをサポートし、信頼性の高いワークフローで望み通りのカラー部品を簡単に製造できる。

また、HPのMulti Jet Fusion向けのNXおよびSolid Edgeの機能を活用すると、工業仕様のJet Fusion 3D 300/500シリーズや、Jet Fusion 4200/4210シリーズなどのHPプリンターのポートフォリオ全体に対応する3MFファイルを使用できるという。

両社のデジタル・マニュファクチャリング・テクノロジーが融合することで、シーメンスのデジタル・イノベーション・ソフトウェアと、HPのMulti Jet Fusion 3Dプリンティング・テクノロジーの用途が劇的に広がる可能性がある。

そしてユーザーは、高度なボクセル機能により、新設計のプロタイピングや最終用途部品を迅速かつ低コストで製造できる。また、両社のコラボレーションは、シーメンスのアディティブ・マニュファクチャリング・ネットワークに参加する顧客とパートナーの3Dプリンティングの採用を加速させる、新しい機会となるということだ。