ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波氏が囲み取材に応じました。
P20の価格は7万円。これについて「少々高めでは」という記者の質問に、呉波氏は「これまでも10万円台、7~8万円台、5~6万円台など様々な価格帯の製品を投入してきました。市場全体を見ながら決めています。今回のP20は(スマホのカメラ性能を評価している)DxOMark Mobileでトップクラスの評価を得ています。そこで、カメラ性能でP20より下回るライバル製品の価格帯も参考にしました」と背景を語りました。
ファーウェイでは、2018年夏モデルとしてドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアから製品を発売します。この意気込みについて聞かれると、呉波氏は「2014年に日本のSIMフリー市場に参入してから、ブランドの確立、クオリティの向上、アフターサービスの充実に注力してきました。3キャリアのファンを獲得して、広く商品をお届けしていきたいと常々考えています。今年の夏は、結果を出すことができました」と満足げな表情。引き続き、キャリア市場にもSIMフリー市場にも投資を拡大していく、と説明します。
最上位機の「Huawei P20 Pro」は、NTTドコモ限定モデルとなりました。この経緯について聞かれると「理由を語れば長くなります」としつつ、「NTTドコモさんはAndroidスマートフォンのフラッグシップモデルをたくさん手がけてきています。売れ行きには定評と実績があります。P20 ProをNTTドコモさん限定にすることは、両者にとってウィンウィンになると考えました」と回答。予約の状況については「P20 Proは、ファーウェイとNTTドコモさん双方の期待を超える状況」とのことです。
NTTドコモとの話し合いは順調だったのでしょうか。呉波氏は「ここまで来るのに5年かかった」と苦笑いして、次のように続けました。「2012年にNTTドコモさんからD2(=Huawei Ascend HW-01Eのこと)という弊社のスマホが発売されました。それ以来、NTTドコモさんから製品を出すことを諦めませんでした。半年ごとに、かなり踏み込んだ提案をしてきました。P20 Proは、NTTドコモユーザーさんの心をつかむことができる製品と信じています」(呉波氏)。
呉波氏はこれまで、日本市場におけるファーウェイの目標を「生き残ること」と常々述べてきました。これについて改めて触れると「生き残ることができれば、必ずチャンスが生まれる」と付け加えました。