Microsoftが2018年5月7日(現地時間)から3日間、ワシントン州シアトルで開催する開発者向けカンファレンス「Build 2018」。2日目の基調講演で発表された新テクノロジーや製品に関する最新情報から、キーポイントを取り上げて紹介しよう。
最初に登壇したのは、Microsoft CVP Windows Phone Program Management, Joe Belfiore氏。昨年(2017年)までは、Windowsおよびデバイスを担当していたMicrosoft EVPのTerry Myerson氏が登壇していたが、同氏は21年間におよぶMicrosoftの職歴を終えようとしていることから、Belfiore氏がその役を担ったのだろう。Belfiore氏はMicrosoft 365やMicrosoft Azureをアピールしつつ、講演を4章に分けて紹介した。
第1章ではMicrosoft General Manager, Shilpa Ranganathan氏が登壇し、Android向けランチャーアプリであるMicrosoft Launcherの企業向け機能「Microsoft Launcher for Enterprise」を発表。企業向けデザインやカスタマイズ、コンテンツの制限などを可能にし、ビジネスシーンでの利用を想定した機能を備える。
続いて「Timeline on Phone」を発表。iOS版はMicrosoft Edgeベース、AndroidはMicrosoft Launcherベースで動作し、Windows 10のタイムラインと同じデータを提示する。
モバイル関連の機能発表は続き、スマートフォン内の写真やテキストメッセージ(SMSと思われる)へアクセスするアプリを今後用意することを明らかにした。スマートフォンに着信したテキストメッセージがWindows 10でも通知され、新たなアプリではメッセージの返信や画像ファイルの送信、受信した画像ファイルをPowerPointにドラッグ&ドロップで追加するなど、シームレスな操作を行った。また、スマートフォン上のアプリが発する通知確認も行える。
Windows 10 Mobileの開発が中断(?)した今、MicrosoftはスマートフォンとPCの垣根を崩す取り組みに本腰を入れたような印象を受けた。