トランスコスモスは4月24日、シナジーマーケティングが提供するアドレサブル広告連携ツール「AD2(アドツー)」を活用し、CRMデータをもとに、ユーザーを明確にして広告を配信する「アドレサブル広告」の提供を開始したと発表した。

「アドレサブル広告」とは、個別配信を可能にする広告のこと。企業が自社で保有するCRM(顧客)データをもとに、ユーザーをより明確にして広告を配信できるという。

「AD2」は日本初のアドレサブル広告に特化したツールで、顧客企業がアップロードした顧客メールアドレス情報をハッシュ化し、そのリストをもとに広告運用者が成果を見ながらプランニングを実施。主要な媒体へ広告を配信する。

  • 「アドレサブル広告」

今回提供開始されるサービスの特徴として、企業が顧客データをアップロードする管理画面とトランスコスモスが広告運用を行う管理画面のインターフェースがそれぞれ異なっているため、これまで個別の広告配信において課題だった顧客の個人情報の受け渡しが一切発生せず、個人情報の運用負担が軽減する。また、CRMデータをもとにした拡張配信により、優良顧客の類似層へのターゲティング配信が可能になり、顧客獲得数のさらなる拡大が見込めるという。

  • 「アドレサブル広告」

さらに「AD2」は、トランスコスモスが提供する統合プラットフォーム「DECAds(デックアズ)」と連携しており、顧客データを活用したチャット広告への配信も可能だ。チャットへ誘導することで、よりユーザーに寄り添ったコミュニケーションや情報提供を可能にし、消費者の課題解決や潜在顧客の発掘が期待できるという。