Check Point Software Technologiesは4月13日(米国時間)、「March’s Most Wanted Malware: Cryptomining Malware That Works Even Outside the Web Browser on the Rise|Check Point Blog」において、2018年3月のマルウェアランキングを発表した。

2018年3月は、トップ10にエンドポイントデバイスで仮想通貨のマイニングを行うXMRigがエントリした点が注目される。攻撃者が収益を得る方法として、仮想通貨マイニングを悪用するケースが増えており、2018年3月の動向もそれを示している。

順位 PCマルウェア 前月比較
1 Coinhive
2 Rig ek
3 Cryptoloot
4 Roughted
5 Jsecoin
6 Fireball
7 Andromeda
8 XMRig
9 Necurs
10 Conficker
順位 モバイルマルウェア 前月比較
1 Oracle
2 SQL
3 Microsoft
  • 2018年3月マルウェアリスクインデックスマップ - 資料: Check Point Software Technologies

    2018年3月マルウェアリスクインデックスマップ - 資料: Check Point Software Technologies

XMRigは仮想通貨「Monero」のマイニングを行うソフトウェア。現在主流の仮想通貨マイナーがWebブラウザで動作するのと比べ、XMRigはエンドポイントデバイスで直接動作するという特徴がある。まだその割合は少ないものの、サイバー攻撃の手法の1つとして、さまざまな方式の仮想通貨マイナーの利用模索が行われていることを示す兆候と見られる。