書いて・読めることをシンプルに追求したソニーの「デジタルペーパー」に、A5版サイズの新製品「DPT-CP1」が登場。6月上旬から発売されます。販売中のA4版サイズ「DPT-RP1」と合わせて、ふたつのラインナップがそろいました。

価格はオープンで、推定市場価格(税別)は70,000円前後。DPT-RP1が79,800円(税別)になるので、サイズダウンしたぶん10,000円前後安くなりそうです。

  • ソニー、デジタルペーパー「DPT-CP1」
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    ソニーの電子ペーパーがA4サイズの「DPT-RP1」とA5サイズの「DPT-CP1」の2サイズ展開に

ソニーのデジタルペーパーは、2013年に初号機「DPT-S1」が登場。グレースケールで表示するE-INK社の電子ペーパーディスプレイの特長を活かした、紙のような書き味と目にやさしい読み心地を特徴とする電子文具です。ディスプレイには静電容量方式のタッチパネルシステムを搭載。A4サイズのDPT-R1も本体の質量が約358gと驚くほど軽い端末でしたが、A5サイズのDPT-CP1はそれよりも118gほど軽くなり、約240gを実現しています。本体の薄さはどちらの端末も約5.9mmになります。

画面のサイズはA4のDPT-RP1が13.3型でしたが、A5のDPT-CP1は10.3型。解像度が1,404×1,872ドットで、画素密度は220dpi。A5サイズといえども画面の小ささを感じさせないクッキリとした精細な表示を実現しています。

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    画面のサイズは10.3型。本体の薄さは約5.9mm。重さは約240g

機能は専用の充電式アクティブスタイラスペンを使って文字を書くことと、自分で書いた文字、またはPDFファイルを表示して読むことに特化させています。ソフトウェアキーボードも表示は可能ですが、Wi-Fiアクセスポイントの設定や画面ロックを解除するときのパスワード入力に限定して使います。

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    背面は少しざらっとした質感。片手持ちが安定します

作成した文書は、本体の内蔵メモリーにPDFファイルとして保存されます。文書ファイルのチェックアウトはPCにアプリケーション「Digital Paper App」をインストールして、USBケーブルか、またはWi-Fi経由、Bluetooth通信によるピア・ツー・ピア接続でワイヤレス転送ができる仕様になっています。

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  • 専用のスタイラスペン。サイズはDPT-RP1のものと一緒。ペンも充電して使います

DPT-CP1の発売と同時に、iOS/Android対応のモバイルアプリ「Digital Paper App for mobile」も登場。デジタルペーパーとスマホの間でも簡単にファイルを出し入れして、スマホからメールで送信、クラウドにアップすることもできるようになりました。先に発売されていたA4サイズのDPT-RP1もソフトウェア更新によりモバイルアプリに対応するそうです。ユーザーには耳寄りな情報ですね。

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    本体の左右側面にペンを装着できます

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    ペンを装着できる専用カバーも発売

残念ながらタブレット版アプリは提供されないので、例えばiPad Proにファイルを送って、Apple Pencilでカラーの書き込みを加えてファイルを完成させるといった使い方がダイレクトにできないのは少し残念に思います。AirDropでiPhoneからiPad Proに転送すれば、あるいはそれほど不便はないのかもしれません。

そのほか機能面では、A5/A4サイズのモデルともに、NFCによる画面ロック解除に対応したり、PCで作成した文書を印刷メニューからデジタルペーパーに「プリント」してPDFに残す機能などが同じように使えます。

デザインはA5/A4サイズのモデルともに背面をフラットに仕上げて、ややざらっとした質感を持たせてハンドリングを高めています。スタイラスペンは本体の側面左右上側にマグネットで装着可能。本体が小さくなったのにスタイラスペンのサイズは変わっていません。バッテリーは本体・ペンともにmicroUSBケーブルでチャージします。

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ソニーでは電子ペーパーのユーザー層について、DPT-RP1の発売後から支持を受けている仕事の現場で活用するプロフェッショナルユーザー以外にも、大学院生・学生・専門学校生へ広げていきたいとしています。単純にサイズが小さくなるので、女性もバッグの中に入れて仕事に活用しやすくなるのでは。

キャンパスを広く使えて、情報が一目でわかりやすいA4サイズと、機動力に優れるA5サイズ。どちらが自分の用途にフィットするのか、店頭などで試してみてから購入を検討することをおすすめします。(割引価格で購入できるA4/A5電子ペーパーセットみたいな商品パッケージもあるとよいのではないでしょうか)

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