実際に13.3型LG gramを手にして感じたのが、やはり軽いということ。金属製ボディを採用しているため、しっかりした感触はあるのですが、13型クラスで1kgを切っているとかなり軽く感じます。
ヒンジはやや硬め。本体が軽いことも合わせて、片手でディスプレイを開こうとすると、本体が持ち上がって開きにくいことも。ディスプレイを開くときは、本体側を支えたほうが安定、スムーズです。
外部インタフェースとしては、USB 3.0 Type-A×2基、USB Type-C×1基、HDMI出力×1基を搭載しています。USB Type-A端子を装備するため、一般的なUSBメモリなどを変換アダプターなしで使えて、さらに対応製品が増加しているUSB Type-C機器も利用できます。また、USB Type-C接続の10Base-T/100Base-TX有線LAN端子も付属しているので、高セキュリティのオフィスなど、Wi-Fiが利用できない環境でも安心です。
USB Type-C端子は、USB Power Delivery(USB PD)に対応。付属のACアダプターだけでなく、USB PD対応の充電器やモバイルバッテリーを使って、13.3型LG gramを充電できるなど、最新トレンドに対応しているのもうれしいところですね。なお、13.3型LG gramのUSB Type-C電源仕様は、下記のようになっています。
gramから外部デバイスを充電する場合
5V@3A(15W)、9V@2A(18W)
外部電源装置からgramを充電する場合
5V@2A(10W)、9V@3A(27W)、15V@3A(45W)、20V@5A(100W)
残念だったのは、内蔵のメモリカードスロットがmicroSD専用なこと。デジタルカメラで使う一般的なサイズのSD/SDHC/SDXCメディアの読み込みには、別途カードリーダーが必要です。
続いて、入力面を見てみましょう。昨年(2017年)に発売された前モデルはUSキーボードでしたが、新モデルとなる13.3型LG gramでは日本語配列のキーボードを採用しています。主要キーのキーピッチは約19mmです。
実際にタイピングしてみたところ、たわみもなく、適度なクリック感があり、快適にタイピングできました。ただし、Enterキー周辺に7つほど横幅の狭いキーがあり、すべての主要キーで19mmキーピッチは実現できていません。ローマ字入力なら、上段の「ー」を除いて使用頻度の高いキーはないのですが、普段かな入力を使っている人は慣れが必要でしょう。
フルHDの液晶ディスプレイは、バッテリー駆動時でもかなり明るい画面です。明るさ設定をもっとも暗くするとさすがに見にくくなりますが、屋内環境なら、下から2段階目で問題ない視認性でした。
CPUやストレージ周りの性能も、筆者が求める仕事用のモバイルノートとして基本的なレベルはクリアしています。ただ現段階(2018年4月6日時点)で、今回の「LG gram 13Z980-GA56J」をはじめとした同シリーズは、CTOによる基本仕様のカスタマイズ販売を行っていません。13.3型LG gramの実勢価格は150,000円前後(大手量販店、2018年3月末時点)と、コストパフォーマンスに優れている印象ですが、個人的には16GBメモリ、512GB SSDのハイスペックモデルが欲しいと感じました。
LGでは、購入後のアップグレードサービスを用意しています。LG gram 13Z980-GA56Jの場合、メモリ容量16GBへのアップグレードは15,000円、SSDの256GB増設は30,000円で行えます(すべて税別)。LGサービスセンターに預ける必要はありますが、メーカー対応なので安心して申し込めるのはうれしいですね。
13.3型LG gramのファーストインプレッションは非常に良いものでした。日々の運用でSDカードリーダーを追加購入しましたが、これは数千円で済みます。次回はLG gram 13Z980-GA56Jを約1カ月間、仕事で持ち歩いて、いろいろな場所とシーンで使った感想を紹介します。