LG エレクトロニクス・ジャパンは4月12日、画面解像度が4K(3,840×2,160ドット)の液晶テレビ4シリーズ11モデルを発表した。4月20日から順次発売する。
ハイエンドシリーズ「SK8500P」と「SK8000P」、スタンダードシリーズ「UK7500P」と「UK6300P」の4シリーズで展開。サイズは43Vから、同社史上最大の75V型まで、計11モデルを用意した。推定市場価格は120,000円前後(税別)から330,000円前後(税別)。パネル方式はすべてIPS。
全モデル共通で、映像エンジン「α7 Intelligent Processor」を搭載。ダイナミックレンジを拡張し、フレーム単位で色合いを調整。細部まで繊細で、色合い豊かな映像を楽しめる。従来の液晶テレビと比べ64倍の色相を表現できる10bitパネルを採用し、10億以上の色を表示可能だ。
SK8500P、SK8000P、UK7500Pは、カラーフィルターの上に、1ナノメートルの微粒子を敷き詰めた「TruNano Display」を採用。IPS方式の液晶パネルと合わさって、豊かな色合いを画面に映し出すという。SK8500Pは直下型LEDバックライトを搭載し、光の明暗を細かくコントロールすることで明るい色から純度の高い黒まで表現可能だ。
全モデルに、SDR映像をHDR映像のように表示する「HDR効果」モードを内蔵。このほかSK8500PとSK8000Pは、4つのHDR規格「Cinema HDR」「Advanced HDR by technicolor」「HDR 10」「HLG」に準拠。4KのHFR(120p表示)にも対応する。UK7500PとUK6300Pは、「HDR 10」「HLG」をサポートした。
SK8500PとSK8000Pのスピーカーは、立体音響技術「Dolby Atoms」に対応。まるで映画館のような、迫力ある音を実現する。UK7500PとUK6300Pには、体を包み込むような立体音場を疑似的に再現する「DTS Virtual:X」を搭載した。
また、LGエレクトロニクス・ジャパンは、2018年以降に発売するテレビ製品すべてに対し、LG独自のAIプラットフォーム「LG ThinQ」をベースにしたアシスタント機能「ThinQ AI」を搭載(利用するにはインターネットの接続が必要)。
例えば、視聴中のドラマや映画に登場している俳優の名前を、マジックリモコン(付属するモデルと付属しないモデルがある)に向けて話すと、インターネットで検索結果を表示するといったことが可能だ。
ThinQ AIによるテレビの音声操作も可能。コンテンツ検索やアプリの起動、設定変更などが行える。テレビの音声操作については発表日現在、英語やドイツ語、韓国語など10カ国語に対応。残念ながら、日本語はサポートしていない。ファームウェアアップデートによって今後対応していくそうだが、年内に実現するかは不明とのこと。
ハイエンドモデルSK8500Pの65V型は、本体サイズがW145.5×H90.3×D31.9mm、重量が28.1kg。チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×2基を搭載。インタフェースはHDMI入力×4、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン出力×1、コンポーネント / ビデオ入力端子×1、USB端子×3、有線LAN×1。Wi-Fiにも対応する。