いよいよロボットの組み立てにチャレンジ

チュートリアルとなるビークルのコースを終えると、アプリトップメニューのロックが解禁され、「ロボットのバーニー」「子猫のフランキー」「ギター4000」「ブースト車」「ブロック組み立てマシン」の5種類の基本モデルを作れるようになります。

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    ゲット・スターテッドビークルのコースを終えると、ロボットのバーニーや子猫のフランキー、ギター4000など5種類の基本モデルを作ることができるようになる

早速、ロボットのバーニーを息子に作らせてみることにしました。ロボットのバーニーの組み立ても、3つのステージに分かれています。最初のステージでは、ロボットの頭と胴体を作ります。このステージ1だけでも、154のステップが必要で、最後までロボットを組み立てるのはかなり大変。

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    ロボットのバーニーの絵をタッチすると、この画面になる。ステージ1の組み立てのみが開放されているので、タッチして次に進む

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    ロボットのバーニーの組み立ても3つのステージに分かれており、左のステージ1から順にステージが開放されるようになっている(この画面は全て開放された後)

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    ロボットのバーニーの組み立て手順の一部

ステージ1では、2~5までの袋を使います。普通のレゴブロックと違って、円筒状のジョイントパーツを使って、ブロック同士を繋ぐ作業が多いので、組み立てもやや難しいようです。ステージ1を最後まで作るのに、息子は2時間半くらいかかっていました。頭の後ろにはギアがあり、まゆ毛が頭の左右の動きに連動して動くようになっています。息子は、特にこの部分の組み立てに悪戦苦闘していました。

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    息子がロボットのバーニーを組み立てているところ

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    ロボットのバーニーのステージ1がもうすぐ完成する(全部で154ステップ)

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    ロボットのバーニーのステージ1が完成したところ。まだ足や腕はない

  • ロボットのバーニーのステージ1では、顔を左右に動かすことができる。顔の動きにあわせて、まゆ毛も動く

ステージ1が完了したら、続いてステージ2に進みます。ステージ2以降も多くのステップを費やしました。ステージ2では、ロボットの足となるキャタピラーを組み立てて装着します。キャタピラーもパーツをひとつずつ組み合わせて作るので、結構大変な作業。ちなみにステージごとにロボットを動かすプログラムを作成することが可能。

ステージ2まで完了すると、ロボットのバーニーを自由に移動させるプログラムを組むことができます。ステージ2では、パーツを組み合わせてキャタピラーを作るのが大変だったと息子は言ってました。

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    ロボットのバーニーのステージ2を完成させると、足にキャタピラーが装着される

最後のステージ3では、ロボットの腕を作って装着します。この腕はモーターでは動きませんが、輪ゴムを利用した手先の開閉機構が用意されていますので、小さいものであれば挟めます。

最後まで作るには、かなり時間がかかりますが、その分達成感も大きいようです。息子も笑顔でロボットを動かして、遊んでいました。ロボットは、動く際に効果音を出したり、日本語で挨拶をしたりすることもできます。音声はロボット本体から出るのではなく、専用アプリを動かしているタブレット側から出るようになっています。

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    ロボットのバーニーを最後のステージ3まで完成させると、腕も装着される

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    完成したロボットのバーニーを横から見たところ

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    完成したロボットのバーニーを後ろから見たところ

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    頭の後ろのギヤで、まゆ毛を動かしている

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  • 腕はモーターでは動かないが、後ろのボタンを押すことで、手先を開くことができる

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    ロボットのバーニーのプログラムの例。左右への旋回や回転、移動などのブロックを並べてプログラミングが可能

  • ロボットのバーニーをいろいろ動かしてみた様子

その他のモデルも製作してみた

さらに、他の基本モデル「子猫のフランキー」と「ギター4000」(ステージ1まで)も組み立ててみました。他の基本モデルを組み立てるには、一度組み立てた作品をバラバラに分解する必要があるのですが、何度やっても解体作業は寂しさがこみ上げ、心が痛みますね。レゴ ブーストには細かなブロックが多数使われていますので、手で外すのが難しいこともできちゃいます。ラジオペンチのようなものを用意しておくと小さなブロックも簡単に外れますよ。

子猫のフランキーは、手やまゆ毛、目玉を動かしたり、座ったり伏せたりすることや、ハッピーバースデーを歌ったりすることができます。また、しっぽも左右に振ってくれますよ。さらに、鼻の部分に取り付けられた距離&カラーセンサーによって、付属のミルクやケーキのパーツの色を識別できるので、たとえばミルクのブロックを近づけると喜ぶようプログラムを組むことも。また、ムーブハブに内蔵されている傾きセンサーを利用して、背中をなでると喜んだり、抱き上げて逆さまにすると怒ったりといった動作も可能です。

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    こちらは、子猫のフランキーを完成させたところ

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    子猫のフランキーを正面から見たところ。まゆ毛や目玉もユーモラスに動く

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    子猫のフランキーを横から見たところ

  • 子猫のフランキーがハッピーバースデーを歌いながら、顔や身体を動かしている様子

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    子猫のフランキーにミルクをあげると、立ち上がってから座り、しっぽを振るプログラム

  • ミルクを鼻の下に近づけることで、カラーセンサーがミルクの色を認識し、フランキーが動き出す

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    こちらは誕生日のケーキを鼻の下に近づけると、反応するプログラム

  • カラーセンサーがケーキの色を認識すると、フランキーが反応する

  • ムーブハブには傾きセンサーが搭載されており、姿勢を検知できる。たとえば、フランキーを逆さにして持つと嫌がる

ギター4000のステージ1では、ギターのネック部分にあるスライドを動かせば、音程を変えられます。プログラムによって、音の長さや音質まで変更可能。最後まで組み立てると、レバーの上下で音のオンオフが可能になるので、ちょっとした曲を演奏することもできます。

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    ギター4000のステージ1を完成させたところ

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    ギター4000では、ギターのボディーにある距離センサーを利用して、スライド部分との距離を測り、音程を変えている

  • ギター4000の演奏の様子。スライド部分を動かすことで音程が変わる

  • プログラムを変えると、音の長さが変わる

小学校低学年でもプログラミングの概念を独学できる

レゴ ブーストは、子ども向けのプログラミング教材としてなかなかよくできた製品です。もちろん、ブロックは通常のレゴと互換性がありますので、手持ちのレゴブロックと組み合わせれば、より自由な作品を作ることができるようになります。

レゴ マインドストームのように、他のプログラミング言語でプログラミングをすることはできませんが、プログラミングの基本的な概念を学ぶには十分だと思います。アプリについては、ブロックのグレーとブラックの違いがわかりにくいことや、作り方を説明した図を回転できないといった不満もありますが、1ステップずつ丁寧に組み立て手順が解説されているので、小学校2年生、3年生でもレゴで遊んだ経験がある子どもなら問題なく組み立てられるでしょう。価格も2万円台で購入できるので、コストパフォーマンス的にも魅力があります。

息子に全体的な感想を訊いてみたところ、「ところどころ難しいところもあったけど、よく図とブロックを見比べたらできた。プログラムも簡単で楽しい」とのこと。2020年から小学校でもプログラミング教育が必修化されます。レゴで何か作るのが好きなお子さんには、特にお勧めしたい製品です。