Google Japanは4月1日、新しい日本語入力IME「Gboard 物理手書きバージョン」を発表した。
「Gboard」は、GoogleがAndroidやiOS向けに提供しているスマートフォン向けのキーボードアプリ。通常のQWERTYキーボードによる入力のほか、キーボード上で、文字から文字へと指を滑らせていくことで入力する「グライド入力」にも対応する。
今回発表されたのは、この「Gboard」の物理バージョン。普段使用しているキーボードを、手のひらサイズのボックス「物理手書きコンバーター」に接続。すると、(物理)キーボード上に指で書いた文字を、コンバーターが解析し、直接入力される。
接続はBluetooth。開発には機械学習を活用し、文字認識の精度を上げるため、最終的に数万件のトレーニングデータを集めたという。
「Gboard 物理手書きバージョン」は、Googleによる毎年恒例のエイプリルフールネタ。2016年の「物理フリックバージョン」、2017年の「プチプチバージョン」に続き、今回も物理手書きコンバーターの設計図、機械学習モデル、トレーニングデータがGitHubで公開されており、Raspberry Piとオリジナルの筆跡データがあれば、ひらがな・アルファベット以外の文字を認識できるデバイスを作成できるという。
もっと手軽に試したい人のために、「Gboard 物理手書きバージョン」をWeb上で試すことができるサービスも公開中。文字はひらがな、アルファベットのみの入力が可能で、濁点は認識されない。