アドトロンテクノロジーは、スマートフォン連動型のIoT水耕栽培機「foop」が、火星模擬居住研究実験基地(以下、MDRS)に日本火星協会が派遣するチーム「MDRS Crew191 TEAM ASIA」とともに実証実験に採用されたことを発表した。

  • 村上祐資氏(MDRS Crew191 TEAM ASIA隊長)とfoop

    村上祐資氏(MDRS Crew191 TEAM ASIA隊長)とfoop

MDRSは、「地球にある火星」と言われる研究施設。今回のチームは「火星の場で日本人とインドネシア人の異文化混成クルーでの相乗効果」、「火星に行くために何をするか」という課題を見つけ、宇宙空間の中で人同士が協調するために何が必要かなど、ストレスの再現やその解決策を見つけることを目的としているという。

実証実験に採用された「foop」は、スマートフォン連動型のIoT水耕栽培機で、日々の野菜栽培の状況について複数のセンサーが検出する環境データを専用アプリで確認することが可能で、エアーポンプ、LED照明、ファンの強弱の調整機能などを備えている。同実証実験では、宇宙空間の中で野菜が育つことで植物が時計代わりになったり、食事に色があることの再発見や喜びが人の心にどのように影響を及ぼすことができるかなど、新たな発見を探る役割を担う。また、野菜を育てること以外に、foopの環境センサー機能を有効に活用できる仕組みも検証されるということだ。