3月22日(現地時間)、スイスのバーゼルでウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2018」が開幕しました。会場に大きなブースをかまえるカシオ計算機も、数々の新作ウオッチを発表。

  • カシオ「OCEANUS」スペシャルモデル(OCW-S4000S)

    OCEANUSは本当にキレイな時計。スペシャルモデル「OCW-S4000S」はサファイアベゼルに注目です。インダイヤルには白蝶貝を使っています

なかでも、BASELWORLDで披露されるスペシャルモデルは、毎年の恒例であり目玉となっています。今年はG-SHOCK MR-Gスペシャルと、OCEANUSスペシャルが登場。ここでは、現地のカシオブースで押さえた、OCEANUSスペシャル「OCW-S4000S」の実機写真を紹介しましょう(サムネイルのクリックで拡大表示)。OCW-S4000Sは世界限定150本という希少なモデルで、日本での発売や価格は未定です。

  • カシオ「OCEANUS」スペシャルモデル(OCW-S4000S)
  • カシオ「OCEANUS」スペシャルモデル(OCW-S4000S)

江戸切子のサファイアベゼルは東京の花火

OCW-S4000Sのもっとも大きな特徴は、サファイアベゼル。これまでのOCEANUSとはガラリと印象が変わっただけでなく、約180年前から続く日本の伝統技法「江戸切子」によって、OCEANUSブルーのサファイアベゼルを加工しています。江戸切子の伝統を受け継ぐ職人集団「堀口切子」から、三代秀石 堀口徹氏が制作と監修にあたりました。

サファイアベゼルは、複数の色を何層にも蒸着することで、深みのあるOCEANUSブルーを表現。そして、高い硬度を持つため加工が難しいサファイアに対して、精緻なカッティングを施しました。こうして作られたサファイアベゼルは、とてもきれいで繊細な輝きを放ちます。

  • カシオ「OCEANUS」スペシャルモデル(OCW-S4000S)
  • カシオ「OCEANUS」スペシャルモデル(OCW-S4000S)

これだけでもほれぼれする美しさですが、さらなる見どころは、サファイアベゼルの上半分と下半分で表現が異なること。上半分には細~い縞模様「千筋」を刻み(これも日本伝統の模様です)、下半分は多面加工。このベゼルが表現するのは、東京の花火です。OCW-S4000Sの全体的なテーマは、都会的な中に歴史と伝統を持つ東京をイメージしつつ、江戸切子という伝統技法と、OCEANUSの先端テクノロジーを融合させたこと。

  • カシオ「OCEANUS」スペシャルモデル(OCW-S4000S)
  • カシオ「OCEANUS」スペシャルモデル(OCW-S4000S)
  • カシオ「OCEANUS」スペシャルモデル(OCW-S4000S)
  • カシオ「OCEANUS」スペシャルモデル(OCW-S4000S)

今回の写真では、サファイアベゼルの千筋を強調しているため、上半分でサファイアベゼルのベースカラーを目立たせています。千筋が黒く写っていますが、深いブルーに刻まれた千筋は、光の角度や見る角度によって、その存在感を変えます。店頭で見かけたらぜひ手に取って、いろいろな角度から眺めてみてください。

(写真 : 青木淳一)