米Mozillaが3月13日 (現地時間)にリリースしたブラウザ「Firefox 59」安定版で、Webサイトからの通知、位置情報の使用、カメラやマイクへのアクセスの要求をブロックする設定が加わった。

これまで同様にWebサイトからの要求に対して、サイトごとに通知や位置情報、カメラやマイクへのアクセスの許可/不許可を設定できるが、そうしたサービスや機能が不要な場合、Firefox 59では要求のポップアップが表示されるのをブロックできる。設定するには「設定」から「プライバシーとセキュリティ」に進み、「許可設定」で、それぞれの項目において「通知の許可の要求をブロック」にチェックを入れる。すると、許可リストに含めたサイト以外では要求が表示されなくなる。

  • 通知の許可を求める要求をブロック

    通知の許可を求める要求をブロック

ほかにもプライバシー&セキュリティ面では、クロスサイト追跡防止のために、プライベートブラウジングモードにおいてリファラからパス情報を削除した。

さらなるパフォーマンスの向上にも取り組んでおり、デバイスのストレージに保存したキャッシュへのアクセスが遅い場合、ネットワーク要求を送信して読み込み時間の短縮を試みる (Race Cache With Network)。またFirefoxホームページのコンテンツ読み込む時間が短くなった。

新機能は、ドラッグ&ドロップを用いたFirefoxホームページのトップサイトの並び替え、スクリーンショットへのアノテーション追加、保存したスクリーンショットの再クロップなど。Mac版で、OMTP (Off-Main-Thread Painting)を用いたグラフィックス・レンダリングの高速化が利用できるようになった (Windows版はバージョン58で実装済み)。

Web技術関連では、分散型プロトコルのサポート向上やコンテンツスクリプトを動的に登録する機能を含むWebExtensions APIの改善、Real-Time Communications (RTC)機能の改善、ポインターイベントのW3C仕様準拠の追加などが行われた。