CP+の直前にソニーが発表したフルサイズミラーレス一眼「α7 III」が写真ファンの間で大きな話題になっています。上位機種に迫る撮影性能を備えつつも意欲的な価格設定にしたことが評価され、CP+ではα7 IIIのタッチ&トライに長蛇の列ができるほどでした。フィルム時代からさまざまなカメラを使ってきた落合カメラマンにとっても、相当なインパクトがあったようです。

α7 IIIは“α9ジュニア”と呼ぶべき存在だ

いや、こりゃマズイでしょ。ソニーは少なくとも、このタイミングでは渾身の作「α9」にメチャクチャ注目し続けていてほしいハズなのに、その目論見をつぶしかねない刺客を自ら次々に投入するという愚行(?)をヤメないのだ。誰かをいじめてんの? 虐められたいの? んん~そのヘンタイっぷり、キライじゃありません(笑)。

  • ソニーが3月23日に発売するフルサイズミラーレス一眼「α7 III」。高画素モデル「α7R III」(実売価格は税別370,000円)に匹敵する撮影性能を備えながら、実売価格は税別230,000円と圧倒的に安いことが話題になっている

なにゆえそんなことをいっているのかといえば、「α7 III」がけっこうヤバイ仕上がりだから。スペックからすると、α7 IIIは「α7R IIIの24MP版」みたいなモノなのだけど、実際に使ってみると「α9ジュニア」といってもよさそうな“オイシイところ取り”のカメラになっている。前にも増して悩ましいラインアップの一丁上がり!ってワケだ。

  • αシリーズのフラッグシップモデル「α9」(右手前、実売価格は税別500,000円前後)。ソニー自身が「ミラーレス一眼のスタンダード」と呼ぶα7 III(左奥)だが、落合カメラマンは「α9ジュニア」的な高性能モデルだと評価する