CP+2018のベンキュージャパンブースでは、Adobe RGBカバー率99%を誇るフォトグラファー向け液晶ディスプレイの新作「SW240」を展示。未発表製品の参考展示や写真プリントの体験、専門家によるイベントなどを実施しています。

  • ベンキュージャパンブース。奥に見えるライオンはマスコットキャラクターのBLIAN

一番の注目は、3月24日に発売になる新製品「SW240」が初披露されたこと。独自の色再現技術であるAQCOLORテクノロジーを搭載した製品で、Adobe RGB 99%カバー、sRGB 100%カバー、DCI-P3 95%カバーを実現したのが特徴です。サイズは24.1型のIPSパネルで、解像度はWUXGA(1920×1200ドット)。ハードウェアキャリブレーションに対応した広色域ディスプレイにもかかわらず、予想実売価格は55,000円前後と求めやすさも魅力になっています。

  • 右側の青いライン上のモデルがフォトグラファー向けのSWシリーズで、左側の紫のライン上がデザイナー向けのPDシリーズだ

  • 注目の新モデル「SW240」(予想実売価格は税別55,000円前後)。カラーモード専用のホットキーを備え、Adobe RGBやsRGB、モノクロモードなどを素早く変更できる

フォトグラファー向けのSWシリーズの既存モデルとしては、4K UHD対応の27型モデル「SW271」や、4K UHD対応の31.5型モデル「SW320」を展示。これらは、Adobe RGB 99%カバーを実現しているほか、ハイダイナミックレンジ(HDR)にも対応しています。

  • 27型ワイドで4K UHD対応の「SW271」(右、実売価格は155,000円)。HDMI端子やDisplayPortに加え、USB Type-C端子を搭載

  • 31.5型ワイドで4K UHD対応の「SW320」(中央、実売価格は250,000円)。遮光フードは標準で付属する

デザイナー向けのPDシリーズでは、27型WQHD対応の「PD2710QC」を展示。デザインやアニメーション、CAD/CAMなどの用途に適した表示モードが充実しています。

  • 27型WQHD対応の「PD2710QC」(左、実売価格は51,000円)。カバー率100%のsRGBの色空間と広視野角を実現している

さらに4~5月に発売予定の27型WQHD対応モデル「PV270」も参考展示されています。新たにHDRに対応することや、キャリブレーション時間を大きく短縮していることが特徴になっています。

  • 参考出品された「PV270」(左、価格は未定)。デモとして家庭用のインクジェットプリンターを使用し、ディスプレイの色とプリントの色が一致することをアピールしていた

  • メインステージでは、液晶ディスプレイに詳しい写真家や大学教授によるトークショーを開催