リコーは2月22日、フルサイズセンサーを搭載するデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-1 Mark II」を発表した。2016年4月に発売した「PENTAX K-1」の改良版となるフラッグシップモデル。高感度ノイズを大幅に削減し、最高ISO819200の超高感度撮影が可能になった。4回連続で撮影した画像を合成して精細感を高めるリアル・レゾリューション・システムは、三脚を使わない手持ち撮影でも実行できるように改良した。

  • リコーが、ペンタックスブランドのフルサイズデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-1 Mark II」を発表。外観は従来の「PENTAX K-1」と同じだが、高感度撮影性能が大幅に高まった

価格はオープンで、予想実売価格はボディー単体のボディキットが税別235,000円前後、標準ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR」が付属する28-105WR レンズキットが287,500円前後。発売は、いずれも4月下旬の予定。

  • 操作ボタンやダイヤル類のレイアウトもK-1から変わらない。重量級のズームレンズを装着しても、しっかりホールドできる

有効3640万画素のフルサイズCMOSセンサーや画像処理エンジン「PRIME IV」は従来のK-1と同じだが、高度なノイズ処理を担うアクセラレーターユニットを新たに搭載することで、高感度撮影時のノイズを低減。感度をISO100~819200にまで高めた(K-1はISO100~204800)。

  • 新たに追加したアクセラレーターユニット。高度なノイズ処理機能が加わったことで、最高感度をISO819200にまで高めた

ボディー内手ぶれ補正機構を1ドットずつずらして4枚の写真を連続撮影し、それらの画像を合成して解像感の高い写真を生成するリアル・レゾリューション・システムは、新たにリアル・レゾリューション・システム IIに進化。手持ち撮影時に発生する揺らぎを利用して画像合成をする手ぶれ補正モードを新たに追加し、三脚なしでも利用できるようにした。

上下左右に柔軟に角度が変えられる背面のフレキシブルチルト式液晶(3.2型、約103.7万ドット)や、視野率約100%の見やすい光学ファインダー、内蔵のGPS機能などの装備はK-1を継承する。動画撮影も、K-1と同じく1920×1080ドット(60i/30p)のフルHDとなる。

  • 背面液晶は、上下左右に柔軟に角度が変えられるフレキシブルチルト式を継承する

従来のK-1ユーザーに対し、メイン基板を交換することでK-1 Mark II相当の内容にするアップグレードサービスを実施する。前面左下の「SR」バッジも交換してくれる。サービスの料金は税込み54,000円で、受付期間は5月21日~9月30日まで。受付日から7~10日の日数を要する。

主な仕様は以下の通り。

  • レンズマウント:ペンタックスKAF2マウント
  • 撮像素子:フルサイズCMOSセンサー(約3640万画素)
  • ボディー内手ぶれ補正:5軸、5段相当
  • 画像処理エンジン:PRIME IV
  • 対応感度:ISO100~819200
  • シャッター速度:最高1/8000秒
  • ファインダー:ペンタプリズムファインダー(視野率100%)
  • 液晶モニター:3.2型(約103.7万ドット、フレキシブルチルト式)
  • 無線LAN:IEEE802.11b/g/n対応
  • バッテリー撮影枚数:約670枚
  • サイズ:W136.5×H110×D85.5mm
  • 重さ:約1010g (バッテリーとSDカード含む)