多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『アプリのデータ通信量を節約するにはどうすれば?』という質問に答えます。

***

WEBブラウジングやメール送受信は自分がコントロールできますが、アプリのデータ通信はそうもいきません。操作中のみデータ通信するタイプのアプリであればともかく、システムのバックグラウンドで動作しているとき(アプリが前面に表示されていないとき)でもデータ通信を行うアプリもありますから、パケット代節約には悩ましい問題となります。バッテリー消費量にも影響があるため、見逃せません。

そんなときは、Android 7.0で登場した「データセーバー」が便利です。この機能を有効にすると、原則としてすべてのアプリがバックグラウンド時にモバイル回線でデータ通信できなくなります。端末がWi-Fiに接続している場合はその制限が変更され、バックグラウンドで動作しているアプリもデータ通信が可能になりますから、Wi-Fiが使える環境であれば不便はないでしょう。

データセーバーを有効にするには、「設定」アプリのデータ使用量項にある「データセーバー」をタップし、スイッチをオンにします。これで、ただちにモバイル回線経由でのデータ通信が制限されます。

ただし、データセーバーの例外となるアプリもいくつか存在します。Googleが提供する各種サービスの窓口おなる「Google Play開発者サービス」はそのひとつで、停止させるとAndroid端末としての利便性は大幅に低下します。ほかにも、端末メーカーが定めたいくつかのアプリ/サービスについては、データセーバーをオンにしても稼働し続ける設定になっています。

任意のアプリを例外の対象にくわえたい場合には、データセーバーのスイッチがある画面で「データへの無制限アクセス」をタップします。データ通信を制限する対象のアプリがリストアップされるので、スイッチを有効にすれば、データセーバーがオンのときでもデータ通信できるようになります。重要な連絡がいつあるかわからないSNSアプリがある場合には、この画面でスイッチをオンにしておきましょう。

  • データセーバーをオンにすると、アプリのデータ通信量を節約できます