日立オートモティブシステムズは、茨城県ひたちなか市の一般道において、自動運転の実現に向けた走行実証試験を、2月5日〜16日に実施することを発表した。

同社はこれまで、日立グループのクラリオンとともに、ひたちなか市の高速道での走行実証試験や、ひたちなか市にある自動車安全運転センター 安全運転中央研修所の模擬市街路における、一般道での自動運転を想定した走行実証試験を行うなど、自動運転の実現に向けた実証試験を重ねてきた。

模擬市街路での走行実証試験では、複数のセンサーを統合し自動走行に必要となる高度な認識性能を実現するセンサーフュージョン機能について、一般道における課題の抽出を行った。具体的には、高速道とは異なり対向車や歩行者、自転車、また、さまざまな形状の交差点の走行など、複雑な周辺環境でも正確に検知対象を認識する点や、特に交差点では、低速で大きく旋回しながら的確に検知対象を認識する点で、課題が露呈したという。

今回の走行実証実験では、こうした課題に対し、車両に設置するセンサーの数や構成、配置の見直し、センサーフュージョン機能を拡張することで、一般道における自動運転に必要となる検知対象の的確な認識ができることを検証する。さらに、車両の正確な自車位置について、地図情報と地図ユニットから出力される自車位置情報を用いて、一般道における自動走行に必要なレベルで把握できることを検証するとという。

なお、この走行実証試験は、茨城県が実施する「いばらきロボット実証試験・実用化支援事業」のひとつとして茨城県の支援のもとに行われるもので、安全の都合上、非公開で実施される。