アドトロンテクノロジーは2月8日、フルHD(1,920×1,080ドット)対応の小型プロジェクター「QUMI Q38」を発表した。プロジェクター本体にバッテリーを内蔵し、電源がない状況でも最大2時間投影できるのが特徴。OSにAndroidを採用しており、USBメモリーを使えばQUMI Q38単体でPDFファイルや動画ファイルを再生できるほか、プロジェクター本体にアプリをダウンロードすればWi-Fiを利用して単体で動画を再生することも可能。ビジネスやプライベートで手軽に大画面の投影を行いたい人に訴求する。

価格はオープンで、実売価格は78,000円(税別)。発売は2月16日。カラーはブラックとホワイトの2色を用意する。

  • アドトロンテクノロジーの「QUMI Q38」。わずか746gの小型軽量モデルながら、フルHD画質の投影に対応しているほか、バッテリーを内蔵するのが特徴

パソコンやスマホを使わず、QUMI Q38本体だけでさまざまなファイルを再生する機能を充実させたのが特徴。PDFなどのファイルを保存したUSBメモリーを接続すれば、QUMI Q38のみでスマートにプレゼンや動画再生ができる。専用の動画アプリをアプリストアからダウンロードして導入すると、Wi-Fi経由で動画の再生も可能。内蔵アプリ「Vivitek AirReceiver」を利用すれば、iOSのミラーリングやChromeブラウザーキャストでの投射にも対応する。Bluetoothを搭載しており、外部のBluetoothスピーカーも使える。

  • 背面にはHDMI端子やUSB端子、microSDカードスロットを搭載。USBメモリーなどに保存した各種ファイルをパソコンなしで再生できる

本体に12,000mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、電源が確保できない場所でも最大2時間駆動できるのが特徴(無線LAN接続でYouTubeの動画を再生した場合)。バッテリーのフル充電には3~4時間かかる。

  • QUMI Q38のブラックモデル

  • QUMI Q38のホワイトモデル

本体の底面には傾斜をつけられるキックスタンドを用意するほか、三脚を取り付けるためのネジ穴を用意するので、市販のカメラ用三脚を使えばテーブルなどフラットな場所がない状況でも安定して設置できる。上下方向に傾斜投影した映像を自動的に補正する自動台形補正機能も搭載しており、細かい調整をしなくてもゆがみの少ない映像が楽しめる。

  • 底面には、キックスタンドや三脚穴を用意する

主な仕様は以下の通り。

  • 投影解像度:フルHD(1,920×1,080ドット)
  • 光源:LED
  • 明るさ:600ルーメン(バッテリー駆動時は360ルーメン)
  • 投射距離:50~350cm
  • 投射サイズ:19~130インチ(電動フォーカス対応)
  • ワイヤレス:IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
  • 搭載OS:Android 6.0(Google Playには非対応)
  • ノイズレベル:32dB(標準モード)
  • スピーカー:2W×2(ステレオ)
  • 対応ファイル: PDF、Microsoft Office 97-2010
  • 対応動画ファイル:AVI/RM/RMVB/TS/VOB/MLV/MOV/ISO/WMV/ASF/FLV/DAT/MPG/MPEG
  • 対応画像ファイル:JPEG/BMP/GIF/PNG
  • 対応音楽ファイル:MP3/WMA/AAC/WAV/OGG/AC3/DDP/TrueHD/DTS/DTS/HD/FLAC/APE
  • 入出力端子:HDMI v1.4b、 オーディオ出力 (3.5mm)、 USB Type-A×2、microSDカード
  • サイズ:W186×H35×D116mm
  • 重さ:約746g