豊田通商は、準天頂衛星システム「みちびき」を活用した、車線単位の高精度ルートガイダンスシステムの実証事業を、タイ国バンコク市で行うことを発表した。

  • 「みちびき」を活用した車線単位の高精度ルートガイダンスシステムの実証事業

    準天頂衛星システム「みちびき」を活用した、車線単位の高精度ルートガイダンスシステムの実証事業

この実証実験では、バンコク市内を走るプローブカーに、「みちびき」からの信号と「MADOCA」の補正データを受信可能な「高精度多周波マルチGNSS受信機」を搭載して行うもの。

従来のGPSに加え、「みちびき」や「MADOCA」から収集するセンチメートル級のプローブ情報を基に、車線単位の高精度交通渋滞情報の生成、高精度ルートガイダンスを配信するための各システムなどの技術評価を行い、最適なルートの提供を目指す。

同実証事業は、「みちびき」を活用した次世代物流技術の確立に貢献するとともに、タイ国の長期ビジョン「タイランド4.0」で求められている、イノベーションや生産性の向上、貿易の多角化を通じた持続的な付加価値を創造できる経済社会の実現にも寄与するとしている。

なお、同実証事業は、日本貿易振興機構(JETRO)の「日ASEAN新産業創出事業」第二回公募の採択案件であり、実証事業期間は2017年12月〜2018年4月、現地実証実験期間は2018年3月(予定)。