発表会ではフリーアナウンサーの青木裕子さんを招いたトークセッションも実施。コンシューマー マーケティング部の横塚知子部長と掛け合いで、子どものいる働く女性のライフスタイルや、PC活用について語りました。

青木さんは外ではスマートフォンで行う操作も、自宅では「画面の大きなPCで行うほうが断然ラク」と指摘。写真のチェックや旅行の予約などに活用しているとのことでした。

  • フリーアナウンサーの青木裕子さん

    左からマック氏、フリーアナウンサーの青木裕子さん、横塚部長、コンシューマー & ビジネスマーケティング統括本部の田尻祥一本部長

今回の発表で興味深かったのは、本体デザインだけでなく販売戦略も女性をかなり重視しており、特に口コミパワーを意識した方向にシフトさせていることです。

例えば、今回は発売記念して、Facebookのデル公式ページでのキャンペーン告知投稿に「いいね!」したユーザーの中から、抽選で1名に100万円相当のパールネックレスをプレゼントするキャンペーンを実施。応募期間は2018年2月28日(水)23時59分までで、賞品発送は3月中旬頃を予定という内容ですが、応募者の多くは女性になるのではと予想されます。

  • Facebookのデル公式ページ

    Facebookのデル公式ページ。「いいね!」を押すだけの簡単応募。始まったばかりのキャンペーンなので「いいね!」の数がまだ少なく、当選確率はかなり高いのでは!と思わず期待してしまいますね

横塚部長によれば、女性ユーザーの比率は未だまだ低く、ユーザーリサーチでも「デル」からイメージするものとして「ビジネス」「男性モノ」「黒い」などのキーワードが多くなっているそう。

ただ、昨今少しずつ女性比率は増えてきており、New XPS 13のアルペンホワイトは女性に受け入れられやすく、女性ユーザーの拡大に向けて強く訴求できるものと期待しているそうです。

アンバサダープログラムを活用

また、SNS上での口コミはデルの強みでもある、ダイレクト販売とも相性が良く、同社では口コミ強化策の一環として、昨年からアンバサダープログラムも実施しています。

これは同社サイト上から登録することで、最新情報の案内、プレミアムパソコンの体験モニター応募、限定イベントへの招待などの特典が受けられる内容で、現在、男女あわせて2,456名がアンバサダーとして登録しています(2018年1月26日現在)。

特にそのうちの3名は、アンバサダーパートナーとして、さまざまな場面で活躍してもらっており、実際、今回の発表会ではその1人である、フリーアナウンサーの井上尚子さんが、司会進行を務めました。こうしたアンバサダーの発信力が口コミを広げ、女性ファンを獲得する大きな力になっているとのことです。

  • フリーアナウンサーの井上尚子さんが司会進行を担当

    デルが起用する3人のアンバサダーパートナーの一人、フリーアナウンサーの井上尚子さんが司会進行を担当

New XPS 13は、デルでは初となる白を本体カラーとした、女性を強く意識したモデル。見事女性ユーザーの心をつかみ、「デルといったら黒」や「男性っぽいデル」からの脱却が図れるかどうか、今後の展開に注目したいところです。

  • 会場である表参道のスペース・オー

    会場である表参道のスペース・オーでは、モデルを起用した一般向けの展示スペースも用意し、買い物客が自由に撮影したり、タッチ & トライできるようになっていました。これもSNSでの情報拡散を狙った施策のようです