レゴ ジャパンは、遊びながらプログラミングを学ぶための製品「レゴ ブースト クリエイティブ・ボックス」の国内発売を発表した。1月26日より、トイザらスでの予約受付を開始する。価格はオープンで、市場想定価格は2万5000円前後。
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「レゴ ブースト クリエイティブ・ボックス」では、複数のおもちゃを組み立てて遊べる。これはパッケージで主役を張っている「ロボットのバーニー」。プログラミングで指令を出すとダンスをしたりしゃべったりする。おしゃべりはアプリの録音機能で自由な内容を言わせることができる。
「レゴ ブースト クリエイティブ・ボックス」(以下、レゴ ブースト)は、7歳以上を対象とした、プログラミング機能つきブロック。プログラミングが学習できる製品としては、すでに小学生向けの「レゴ WeDo」や中学生以上向けの「レゴ マインドストーム」などが展開されており、それらに次ぐ新製品となる。
レゴブロックでできたロボットをプログラミングで動かす、という製品構成自体は既存の2製品と変わりないが、発表会の席での説明によれば、「レゴ ブースト」ではレゴブロックを組み立てる「ビルディング体験」が主体で、遊びの中でプログラミングを学んでいくものになっているという。
同製品では、1セット購入すると、同じパーツで5つのタイプの動くおもちゃを組み立てることができる。レゴブロックの形に成形されたチルトセンサー搭載のムーブハブがベースとなり、モーター、カラーセンサーや距離センサーを含むパーツ群を組み立てることで、好きなおもちゃを作り上げていく。
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ラジコンカーのように動くことに加え、ハンマーなどのアタッチメントで単なる車とはひと味異なるアクションができる「ブースト車」
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ネックに取り付けたカラーセンサーでコードを指定し、かき鳴らすように演奏できる「ギター4000」
モーターは全部で3つ搭載されているため、動くおもちゃの場合前進・後退に加え旋回も行える。スピーカーはおもちゃ側に搭載されていないため、音の再生はアプリ経由でタブレットやスマートフォンより行う。
会場では実際に動く組み立て例が用意されたが、同じ部品を使ってこれだけ多様な遊び方ができるのであれば、子どもがすぐ飽きてしまうリスクは低そうだと感じた。「子猫のフランキー」のときにヒゲに見えるパーツは、「ギター4000」では楽器の飾りモチーフのように配置されるなど、共通パーツでまったく違うおもちゃを成立させるための工夫が随所に見られた。
組み立てにあたって、保護者や教師など大人の指導は必要ないという。レゴ ジャパン社員が子どもに作ってもらったところ、3時間ほど断続的に取り組んで、独力で完成させたそうだ。レゴジャパン マーケティング部 シニアマーケティングマネージャー 池畠祐里氏は、「対象年齢は示しているが、大人も楽しめるものになっているので、保護者の方にもぜひ手に取ってみてほしい」と語った。
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まず最初に、紹介された5つのバリエーションとはまた異なるシンプルな車を組み立てて扱い方を学んでいく
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プログラミングで用いる専用アプリでは、すべてのおもちゃを「制覇」してしまった子どもが取り組むための別のおもちゃの作り方も参照できる。
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アプリ上で、組み立て方をスライド形式で見ることができる
なお、同製品は2月1日よりトイザらスの一部店舗およびオンラインストアにて発売した後、2月15日からレゴブランドストアや主要家電量販店、AmazonなどのECサイトにて販売を開始する。愛知県・名古屋市のテーマパーク「レゴランド」では、1月27日より「レゴ ブースト」を用いたワークショップが開催される。