アクロニス・ジャパンは1月25日、AIベースのテクノロジーを採用したランサムウェア対策機能「Acronis Active Protection(アクロニス アクティブ プロテクション)」を「Acronis Ransomware Protection(アクロニス ランサムウェア プロテクション)」として、無償で提供することを発表した。

Acronis Ransomware Protectionは、ランサムウェアの攻撃をリアルタイムで停止し、データを回復し、ウイルス対策ソフトウェアやバックアップソフトウェアなど、すでにパソコンにインストールされているデータ保護ソリューションに影響することなく、使用することができるという。

システムのプロセスをリアルタイムに監視し、そのほかのソリューションでは対応できない攻撃も自動的に検出して停止する。ランサムウェアの攻撃を検知すると悪質なプロセスをブロックし、パソコンの利用者にポップアップウィンドウを表示して通知し、攻撃によってファイルが損傷した場合はデータを容易に回復できるようにサポート。

また、クラウドバックアップ機能を付属しており、ランサムウェアから重要なファイルの保護やハードウェア障害、自然災害、そのほかのデータ損失の要因から重要なデータを保護することを可能とし、5GBの無償のAcronis Cloudストレージが提供される。

プログラムは軽量化(約20MB)されており、システムのパフォーマンスに影響を与えることなく、バックグラウンドで実行することができ、一般的なすべてのバックアップ、ウイルス対策プログラムとの互換性を有しているため、既存の設定を変更せずにデータ保護機能を追加することを可能としている。

Acronis Ransomware Protectionは、独自の経験則が使用されており、この経験則はアクロニスの専用クラウドAIインフラストラクチャ内で数十万の悪質なプロセスおよび合法的なプロセスを分析し、それによって生成された機械学習(ML)モデルを使用し強化されている。

これらのモデルは、Acronis Ransomware Protectionインストーラに直接組み込まれているため、インターネットに常時接続しなくてもシステムのデータは独立して保護され、署名ベースのソリューションでは検出できないゼロデイ攻撃など、あらゆる種類のランサムウェアを無効にする上で効果を発揮するという。