ダッソー・システムズは、スタートアップ、起業家、メイカーが短期間で画期的なイノベーションを生み出すことができるように支援する「グローバル・アントレプレナー・プログラム(Global Entrepreneur Program)」を発表した。

同プログラムは、3DEXPERIENCEプラットフォームや各種アプリケーション、同社の専門知識やメンターやサービスが集まるコミュニティを通じて、イノベーターの幅広いニーズに対応するソリューションやサポートを提供し、シード期から開発後期にいたるイノベーターの全成長段階を支援するもの。

スタートアップのニーズは、それぞれのライフサイクルに応じて、各段階で変化していくため、テクノロジー、メンタリング、マーケティングのいずれについても、汎用的なアプローチではイノベーターのニーズに応えることができない。製品を短期間で市場投入すると同時に、資金、人材、ITインフラ、営業といったスタートアップ特有の経営課題に対処するためには、さまざまな次元のサポートが必要とされる。

同プログラムには、すでに 1,000以上のスタートアップ、起業家、メイカーが参加しており、同社とともに、リアルな製品やエクスペリエンスをデジタル上で開発している。参加各社は同プログラムのバーチャル空間、コラボレーション、集合知、コミュニティを活用しながら、革新性と創造性を強化し、アイデアを具体的にすることができるという。例えば、IoTなどの技術との融合、製品の設計と実験、最新の3Dプリンティング手法を使ったオンラインのプロトタイピング・サービスの利用、さまざまな業界で活躍するプロフェッショナル、専門家、イノベーターとの知識やノウハウの共有などを通じて、自社のプロジェクトを発展させていくことが可能となっている。

なお、同プログラムには複数のコースが設けられており、たとえば、機械関連のイノベーションに特化したプロジェクトの場合、SOLIDWORKS for Entrepreneursの設計アプリケーションやトレーニングが役に立つ。社会の破壊的変革を目指すスタートアップの場合、3DEXPERIENCE Labの集中的なアクセラレーションプログラムを利用することにより、アメリカとヨーロッパのインキュベーター、アクセラレーター、ファブラボといったパートナーのネットワークを介し、メンタリング、プロトタイピング、マーケティングのサポートを受けることができるようになっている。さらに、新製品の開発に留まらない多様な活動を要するプロジェクトの場合でも、クラウドベースの3DEXPERIENCEプラットフォーム、コミュニティ管理、サポート、サービスによって、プロジェクトに必要なスピード、機動性、柔軟性を高め、試行錯誤やコラボレーションを重ねることができるということだ。