今年も残すところあとわずかとなりました。マイナビニュースでは、今年も先端技術にまつわる情報を多数発信してきました。昨今、めまぐるしいスピードで時流が変化している中、分野ごとの話題を振り返ることで、この1年のハイライトをお目にかけられればと思います。

ここでは、マイナビニュースで2017年に掲載された「IoT分野」の記事の年間アクセスランキングトップ3をお届けします。

第3位 HPのパソコンのデザインが「かっこよく」なった理由

第3位は、「HPのパソコンのデザインが「かっこよく」なった理由 - 製品デザイン責任者が語る変革の軌跡」という記事でした。

HPの製品はオフィス利用の汎用機というイメージが強く、よく言えば質実剛健、悪く言ってしまえば没個性的、という印象のデザインが多くありました。しかし最近の製品は従来のデザインから一変、垢抜けたものとなり、著名なプロダクトデザイン賞を受賞するなどしています。

  • デザインの変革を行うにあたっての道のりと、実際の製品で見る「ビフォー・アフター」が公開された

    デザインの変革を行うにあたっての道のりと、実際の製品で見る「ビフォー・アフター」が公開された(記事の一部より抜粋)

米HPの製品デザイン責任者であるステイシー・ウルフ氏は、製品デザインを「変革」するために行ったことを語っています。「『デザイン』はデザイナーだけで行うものではない」など、変革を成し遂げた人だからこその言葉の重みがあります。

第2位 トヨタがVRでなくMRを選んだ理由

つづいて第2位は、「トヨタが工場で実践する「MR」 - なぜVRでなくMRを選んだのか?(前編) 」という記事でした。

  • MRで工場の姿勢を検討した際の利点や、現状の課題などが語られた

    MRで工場の姿勢を検討した際の利点や、現状の課題などが語られた(記事の一部より抜粋)

トヨタ自動車の工場における作業姿勢の検討にMR(Mixed Reality)を導入した理由を、単独インタビューで聞きました。エンジニアリングIT部の榊原恒明さんは、VRやARでなくMRを導入した理由や、HMDを使った体験で問題視されている「酔い」に対する問題提起を行うなど、産業における新技術利用に深く切り込んだ内容となっています。

第1位 キンプリの3DCGは「TVシリーズ1~2クールの分量」

アクセスランキングトップは、「キンプリの3DCGは「TVシリーズ1~2クールの分量」- 『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』乙部善弘Dが語る制作エピソード」でした。

  • 『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』インタビュー記事イメージ

    人気アニメ映画のCG制作の裏側に迫った記事が第一位に!(記事の一部より抜粋)

劇場アニメ『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』のCGディレクター・乙部善弘氏のインタビュー記事が第1位となりました。

同作は、「応援上映」というあらたな映画の楽しみ方で話題となった「キンプリ(KING OF PRISM by PrettyRhythm)」の続編。タツノコプロのメインツールである3Ds Maxと新ツールの組み合わせで挑戦して実現した場面など、VRの普及によりものづくり分野でも注目されている、"3DCGの質感"にまつわるコメントは必見です。

以上、2017年のマイナビニュース「ものづくり分野」の年間アクセスランキングトップ3を紹介しました。

2016年の「VR元年」から1年が経過。2位にランクインしたトヨタの事例しかり、実際の導入例も見られるようになった中、「あって当たり前」の設備になるのはまだ先のようなムードがあります。2018年も先端技術を追いかけ、それが「当たり前」になる瞬間をとらえることができれば、と願います。