アユートは12月16日、ハイレゾ配信サイトを運営する「grooversJapan (グルーヴァーズジャパン)」が、若い音楽ファンに向けたハイレゾポータブルオーディオブランド「ACTIVO(アクティヴォ)」を設立したと発表した。第一弾製品として、コンパクトデザインの音楽プレーヤー「CT10」を投入する。日本での発売時期や価格は未定だが、グローバルでは300ドルを下回る見込みだ。
CT10は、「音楽を愛する若い世代へ、ハイレゾ音源を気軽に楽しめる環境を提供したい」というACTIVOのブランドコンセプトに基づいて開発された。なめらかでスピーディな操作を実現するため、4コア CPUを搭載している。
DACとしてシーラス・ロジックの「CS4398」を2基搭載しており、ハイレゾ音源はPCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHzに対応。ただし、DSDはPCMに変換して再生する。グループ会社であるIRIVERが開発支援を行っており、Astell&Kernの技術を投入した一体型モジュール「TERATON」を主要回路に採用することで音質を高めている。
ユーザインタフェースは、最新のスマートフォンに慣れた人も直感的に操作できるよう開発。本体左サイドには曲送り、再生、停止の物理ボタンを装備している。
Wi-Fi機能を搭載し、同じネットワーク内にあるパソコンやNASの音楽をストリーミング再生したり、CT10に直接ダウンロードしたりできる。また、ハイレゾ配信サイト「groovers Japan」アプリから直接ハイレゾ音源を購入し、そのままダウンロードすることも可能だ。音楽ストリーミングサービス「TIDAL」(日本未上陸)にも対応している。
イコライザーは5種類(Classic / Jazz / POP / Club / Rock)をプリセット。端子はmicroUSBで、USB DAC機能、USBオーディオ出力も利用できる。
- 内蔵ストレージ: 16GB
- 外部ストレージ: microSD(最大256GB)×1
- 対応ファイル形式: WAV / FLAC / MP3 / WMA / OGG / APE / AAC / ALAC / AIFF / DFF / DSF
- サイズ: W65.2×D15.5×H93.2mm
- ディスプレイ: 3.4型
- 重量: 約112g
- バッテリー容量: 2,500mAh
- Wi-Fi: IEEE802.11b/g/n
- Bluetooth: 4.1
- イヤホン端子: 3.5mmステレオミニ
- カラー: クールホワイト
ポタフェスで発表会を開催
grooversJapanは、12月16日に「ポタフェス2017 WINTER」において発表会を開催。COOであるベ・ソンミン氏は、「ハイレゾは、高価、特別な知識がいりそう、男性的、メカニカルなどのイメージにより、ライフスタイルに取り入れるのが難しいと思われている。このような先入観を乗り越え、若い世代にも楽しんでもらいたい」と話した。