日本科学未来館は、メディアラボ第19期展示「匂わずにいられない!〜奥深き嗅覚の世界〜」を公開する。会場は同館3F 常設展「メディアラボ」、会期は2017年12月13日〜2018年5月21日。休館日は毎週火曜と年末年始(12月28日〜1月1日、ただし12月26日、1月2日、1月3日、3月20日、3月27日、4月3日、5月1日は開館)、開館時間は10:00〜17:00(入館券の購入は閉館時間の30分前まで)。入館料は大人620円、18歳以下210円。

メインビジュアル

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この展示では、近年の研究によってわかってきた成果のなかから、鼻が「匂い物質」をいかに捉えるのかと、脳が匂いをいかに感じ、感情にどう影響を与えるのか、という2つの視点から奥深い嗅覚の世界が紹介される。

展示は5つのコーナーで構成されており、実際にさまざまな匂いをかぎながら、匂いが鼻に捉えられ、感情や脳に影響を与える仕組みが紹介され、嗅覚の不思議を体感することができるという。

例えば、古書、パンジーの花、土という身近にある3つのものの匂いを意識してかぐ体験をする。じっくりとかぐことで、ふだん目にしているものでもさまざまな匂いがあることに気づく。それぞれの物からは、匂いのもととなる化学物質(匂い物質)が発せられており、多様な化学物質の組み合わせによって匂いが構成されていることを、化学物質の構造式グラフィックとともに紹介される。

また、ヒトの鼻に存在する「嗅覚受容体」と呼ばれる匂いセンサーの仕組みについての実験がふたつ行われるほか、研究グループによる成果の紹介や、自分の手首の匂いをかいで鼻を休憩させるコーナー、匂いを言葉で表現するレッスンなどが用意される。