この連載では、Google検索やGooleの各種サービスを便利に使う小技を紹介していきます。
【バックナンバー】Googleお役立ちテクニック

Google Earthの「Vayager」(ボイジャー)機能をご存知でしょうか? BBCやNASAなどが提供するコンテンツを表示できる、地図ベースのストーリー機能です。一度も行ったことのない土地を探検したり、旅行の計画を立てたりするだけでなく、地図や映像を見ながら世界各国の文化や自然、歴史について学べるので、知的好奇心を刺激されます。2017年11月には、日本科学未来館の協力によって制作された「地球で巡る太陽系の旅」が公開されています。今回は、この「地球で巡る太陽系の旅」を見ながら、Voyagerで表示できるコンテンツについて紹介したいと思います。

Google Earthをブラウザから使う

Google Earthは、2017年4月にインタフェースや機能を一新し、大幅にバージョンアップしました。Google Earthアプリをインストールしなくても、WebブラウザのChromeでそのまま表示できます。Web検索などに表示されている「Googleアプリ」ボタンをクリックし、「もっと見る」→「Earth」でGoogle Earthを起動します。

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    (図1)「Googleアプリ」ボタンから「Earth」を選択します。「Earth」アイコンがない場合は、「もっと見る」「さらにもっと」をクリックします

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    (図2)Google Earthが起動します

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    (図3)余談ですが、Google Earthの起動にはこんな演出も

Voyagerを楽しむには

Voyagerのコンテンツは、「Vayager」ボタンをクリックして表示します。使い方は簡単です。「GOOGLEのおすすめ」「旅行」「自然」「文化」「歴史」「教育」という5つのカテゴリに、200以上のストーリーが整理されているので、興味のあるものをクリックします。

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    (図4)「Voyager」ボタンをクリックします

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    (図5)さまざまなストーリーが表示されます。ここでは、「GOOGLEのおすすめ」や「自然」にある「地球で巡る太陽系の旅」を選んでみましょう

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    (図6)「出発する」をクリックします

「地球で巡る太陽系の旅」は、地球が太陽系を構成する天体の仲間であることを体験できるガイドツアーです。太陽系内には地球と似た環境を持つ天体が数多くあるといいます。そのような天体と似た場所を探すことで、太陽系を旅する……というツアーです。

ツアーは、東京・お台場にある日本科学未来館からスタートします。まずは画面右上にある動画を再生しましょう。ガイドによる案内が始まります。

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    (図7)東京、お台場にある日本科学未来館からスタートします

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    (図8)動画でツアーの案内を再生できます

画面右下の矢印をクリックして、コンテンツを先に進みます。米国アリゾナ州にあるバリンジャー・クレーターです。砂漠地帯に残っているこのクレーターは、直径1,500km以上もある太陽系最大級のカロリス盆地(水星)と同様に、隕石が衝突した当時の姿を残しています。

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    (図9)ツアーが本格的に始まります。右上の写真もクリックして拡大できます

ツアーの途中でも地図を操作して、視点や視界を自由に変更できます。ズームアウトして上空からの様子を確かめたり、ストリートビューにして周囲を探索したり、心ゆくまで見て回ってください。なお「地球で巡る太陽系の旅」は全部で9ページあります。ボリュームはストーリーにより異なります。

見どころのあるコンテンツがたくさん

Voyagerには、世界中の科学者やクリエイター、非営利団体などが協力して制作されたコンテンツが掲載されています。日本では、京都、大阪、東京の探索、世界に目を向けると、エベレストのベースキャンプでトレッキングを楽しんだり、アラスカに生息するヒグマや北極のライブ映像を眺めたりと、普段は行けない場所や見たことのない映像が盛りだくさんです。映像の言語が英語のものもありますが、解説が用意されているので、理解するのは難しくありません。何より、一味違った世界旅行を楽しめるのがVoyagerの醍醐味です。